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56 男女とお金のお話

 

 こんにちは。

 今回もまたご夫婦やカップルの関係みたいなものがテーマとなっております。

 やっぱり、某SNSで最近話題になっていたことから。もちろん思考のきっかけにしているだけのことであって、目にしたのはたまたまなんですが。


 まずは概要。

 最初は、とある男性アカウント(普段から、わりと女性嫌悪というか差別的な発言の多い人である……ということはちょっと注記しておきます)によるこんな発言でした。

 もちろん、概要であって一言一句同じようには書いておりませんのであしからず。


「男は『貧乏してもいいからあなたと一緒にいたい』という女性にはなんとしてもお金で苦労をかけまいと思う。サ〇ゼ(※注・某、安価でお食事のできるお店ですね)でも喜んでくれる彼女にはもっといいものを食べさせたいと思う。死なないでと言ってくれる女性のためには死ねると思える」

「逆に、カネのことばかり見てくる女性とはお互いの利害が一致する範囲でしかつきあわない。『私はおごられて当然だ』という態度の女性にはビタ一文出したくないし、『私のために死ね』などと言う女性のためには間違っても死にたくない」


 大体こんな感じ。


 うん。おおむねは、別に間違ったことは言ってないと思う。

 ちょっと夢見がちすぎて大丈夫かと思わなくはないんですが(苦笑)。元コメントの人、だいぶロマンチストなんやろなあ。

 そしてこれ、男性から女性に言ってますが逆もしかり。

 お金とミラーリングされるものとしては、女性の若さとか容姿とか、家事能力とかでしょうか。今では収入も入るのかな? 男性は男性で、そうしたものを女性に求めている場合が多いし、それによって相手を選別してもいるわけで。ある意味、お互い様に見える。そういう人は、やっぱり女性からモテないと言える。

 要は、自分のことばかり考えている自己中心的な人には恋愛や家庭生活は向いてないよと、そういうことですわな。


「貧乏してもいいから」云々が言える女性はきっと純粋で、心がきれいで、相手の方が心から好きなんでしょうね。それはそれで美しいことだと思います。ひとつの理想形と言えるのかもしれない。

 あと、ほかの方もおっしゃっていたのですが、おつきあいの最初のころではなくて、もう結婚して何年も経って、お互いの関係性がしっかりしている状況でなら言うのもアリだとは思います。

 人生、生きてりゃいろんなことがある。いきなり仕事がなくなることもあれば体を壊して働けなくなることもある。そんなとき、「あなたとだったら多少の貧乏は構わないわよ」と言えることは尊いですよね。


 ただわたくし、こういうセリフを自分のムスメが、付き合い立てとか付き合う前の段階の男性に対して言うことには賛成しません。

 なぜか。

 それは、自分をムダに相手に「安く」売ることに他ならないという気がしてしまうから。

 そうやって安易に「私はお安くすむ女」みたいなことをしてしまうと、最初は優しかった男性もやがて「この女はこの程度の女」と見下して、しまいには捨てる……というのを結構見聞きするからです。


 芸人さんなんかではよく聞くやつですね。

 若くて苦労していたころに支えてくれた彼女や奥さん(「糟糠(そうこう)の妻」なんていいますね)を、成功したとたんにぽいっと捨てて、新たにトロフィーワイフをゲットする。最低ですが、そういう男性は枚挙にいとまがないわけです。

 捨てられた女性は、若くて大事な時期を捧げた挙げ句に裏切られたわけで、気の毒というにもあまりあると思うのです。ひどすぎる。すでに子どもがいたりなんかすると、なおひどいですよね。最低です。

 どんなきれいごとを言ったところで、男性の中にそういうタイプの人が結構な割合でいる以上、やっぱり女性は自分を「安売り」しないほうがいい、というのが私の考え方。

 ひとは百均で手に入れた物よりは、やっぱり高価なもののほうを長く大切にするもの。

 女性たちには、ぜひとも長く大切にされて幸せになってほしいのです。

 もちろん男性もね!


 ただもちろん、女性たちがすぐに相手の懐具合ばかり見て「私はおごられて当然!」のような態度に出るのはまったくいただけないと思いますけどもね。

 というか最近ではもう、普通にワリカンなんじゃないんですか? 働いてない女性のほうが少ないんですし。

 ワリカンにして、それこそサ〇ゼよりはちょっとお値段の張るおしゃれなお店でデートするんじゃないんですかね??


 ついでながら、婚活の場面で女性が男性の懐具合を気にするのは、もう仕方ないという面もあります。

 結婚というのは生活です。生活にはどうしてお金がかかる。

 そして、もしも子どもを望んでいるなら、妊娠・出産・育児でどうしても仕事がしにくくなる女性としてはその間、生活を支えてくれる収入がどうしても必要なわけで。そう考えれば、男性が「きちんと働いている人か、収入がある人か」を見極めることはなにより大事なこととも言えます。

 そこは、どんなに男性の顔がよくても人柄がよくても家事能力がパーフェクトでも、乗り越えられない一線かもしれません。女性の側がものすごく裕福である場合を除いて、ですが。


 ところでこの元コメント、けっこうな感じで燃えたわけですが。

 女性たちによる怒りのコメントがついて、それに対して男性アカウントが冷笑するいつものやつでしたが、その中でこんなことを言う人も。


「こういうことが言える女は、見た目が大してよくなくてもめちゃくちゃモテまくるんだぞ。わかってないな」みたいな。


 うーん。

 そうかもしれないけれど、正直、女性はふつうそんなに「モテまくる」必要はないんですよね。アイドルであるとか、夜職の女性たちであるとかは、モテなければお仕事にならないわけだから話が違ってきますけども。

 あ、それで思い出した。

 冒頭コメントの人、気を付けないとこういう「プロの」女性たちにころっとだまされそうだから気を付けた方がいいなと思っておりました。

 冒頭のようなセリフを、関係性もできあがっていない状態で女性が言ってくる場合、それは「悪意のある女性」「下心のある女性」「詐欺師」「プロの女性」そして「架空のキャラクターである女性」ぐらいだろうなと思うので。


 閑話休題。

 一般的な素人の女性は、「この人こそは」と思ったたった一人の人からだけ、惚れられて大事にされればそれでいい。

 むしろ、不特定多数の男性からやたらにモテるというのは女性にとって危険なことでもあります。かれらが自分のために多くのお金を使ってくれていたとしたら、それが原因で最終的には憎まれたり、殺意を抱かれる可能性すらあるんですしね。ストーカー化されたり、殺されたりするリスクを考えれば、普通の女性が多くの男性から「モテまくる」必要性なんて微塵もない。

 それはむしろ、幸せから遠ざかる道ではないかと。私はそう思いますがね。


 と、今回はこんな感じです。

 みなさまはどうお感じになったでしょうか。

 ではでは。


【追記】

 ここまで書いて予約をしたところで、冒頭のSNSコメントは、とある女性のコメントに対するカウンターとして書かれたもの、という情報を寄せてくださったかたが。

 その女性のコメントとは


「男は女のために死ぬのが幸せな生き物。だから私は男に『私のために死ね』と言ってる」


 というものだったそうな。

 これまた刺激的なコメントですねえ(苦笑)。

 ここでわたくしが思い出したのは、昔の劇画マンガ「愛と誠」でした。

 マドンナ的な立ち位置のヒロイン・愛に対して、彼女をぞっこん愛している岩清水くん(なお主人公ではない)が言う、印象的な名ゼリフ。それが


「君のためなら死ねる!」


 これでした。

 男性は心から愛する女性に対してこういうことを言ってしまうロマンティストな部分を持っているのですよね。なんかわかる気がする。

 でもそれは、あくまでも相手を愛しているからであって、出会った瞬間いきなりそんなことは言い出さないし、ましてや女性側から「私のために死ね」なんて言うのはおかしすぎると思うのですよ……(笑)。

 そりゃ男性たちから反発もされますわ(困った顔)。



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[一言] 自分のことだけ見てほしいなら そういう男(女)になれよ ですね(^_^;)読んで思い出したのは 電車社内でのビックリするような変身化け化粧と 局アナが結婚報告した時に、同じ局の局アナが 「相…
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