文章を書くということ
このエッセイをご覧くださっている方ならご存知の方は多いと思うのですが、私はこんなペンネームでありながら、一介の主婦であって、なおかつ一児の母でもあります。
娘はまだ小学生なのですが、自分の母親がネットで小説を公開していることは知っていて、早くもその年にして「自分も小説を書いて公開してみたい!」という野望(?)を抱いているようです。
勿論「お母さんの小説、読んでみたい」とも言われているのですが、種々の事情により「十八歳になるまで待って」と止めねばならないという、たいへん不甲斐ない状況にもあります。ああ……。
血は争えないというのか、彼女も私と同じで、最近はノートに「少女漫画」なるものを描いては、仲良しの友達と見せ合いっこをしております。なんと現在四本の毎日連載を抱えておるようです。ま、負けた……。
まあ、冗談はともかく。
血は争えないと申しましたが、実は私の父も文章を書く人でした。
いまだ存命中なのに過去形なのは、すでにアルツハイマーが進行して、とても文章を書けるような状態にはないからです。現在はほぼ寝たきりです。
父は読書は雑多にするようでしたが、自分では時代小説を書いていました。仕事も塾で国語を担当する講師だったこともあり、日本語の言葉遣いについては日常的にうるさかったことを覚えています。
たとえば、今ならもう普通に使われるようになってしまった言い回しですが、「全然」という言葉が文の中に入ったら、基本的にその文は「〜ない」等の打ち消しで終わるべきだ、といったような細かいことまで、言葉の言い回しをよく注意されたものです。今にして思えば、大変有難い家庭教育だったなと思います。
父に見習って、私もできるだけ子供の言葉遣いについては気がつけば注意するようにしております。勿論、女の子であるにも関わらずたまに「〜じゃねえ!」などと友達との電話で叫んだりするもので、そういう場合は烈火のごとくに叱りますが、ここで申し上げているのはそういう言葉遣いのことではなく、国語の文法上の問題を指摘するという意味です。
子供には、最近創作のことについても相談を受けるようになりました。
たとえば、こんな感じです。あ、なお、当方関西圏在住のため、関西弁にてお送りします。
「お母さん、キャラが動かへんよーになってん。『いやや、動きたくねー!』ってゆってんねん。どうしたらええ?」
「あ〜。前も言うたけど、私の場合は『動きたくねー!』って言い出したらその手前のどっかの時点でキャラに無理させてんねん。多分そいつが『やりたくねー!』ゆーてんのを無視したとこがあんねん。んだからそこまでちょっと戻って読み直す。んで、そこ見つけて直してみたら、大抵動くようになるで?」
「そっか! わかった!」
……まあ、こんな感じです。
自分で書いておいてなんなんですが、いやもう変な親子ですね……。
ちなみに私も娘も、完全に「キャラ押し」の書き方をする人間のようです。緻密にプロットをたてて伏線を張り巡らし、それをきちんと回収し、キャラクターを最小限にして予定通りに作品を仕上げる作家さまがたは、本当に尊敬に値します。
こんな恐ろしい書き方もないとは思うのですが、これ以外の書き方が出来ない以上は仕方がない。もう諦めの境地に至っている次第です。
キャラクターと言えば、地の文も、誰の視点で書いているかによって文体が自然と変わってまいります。もちろん、それが異世界ファンタジーなのか現代の恋愛ものなのかでも変わってくるのですが、同じ土俵の中でも、誰が主体であるかによって地の文の文体そのものも勝手に変わってくるのです。
これも、特に私が何か意識してやっていることではありません。キャラクターがそのように思考し、周囲の状況を観察して表現しているわけなので、当然そうなるだけの話なのです。そうは申しましても、今までは大して意識しなかったのですが、「なろう」で投稿されている他の作家さまとお話をしている中で、「ああそうだったんだ」と初めて気付かされたことなのでした。
他の作家さまがたがどんなふうに考えて執筆されているのかは、色々とお聞きしてみたいものだと思いますね。
とりあえず私は、こんな風です。
まったく、なんの参考にもならないことは重々、自覚しているのですが、何か少しでも皆さんの参考になればいいなあと、そんな思いで書いてみました。
さて、今日は「小説家になろう」に作品をアップしたことで知り合えた方とのオフ会です。
小説を書き、それをネットに発表したことから、様々な人と出会わせていただけたことは、本当に私にとって嬉しく、楽しく、まことに感謝ばかりのことでした。
読者さまである沢山の方からは、本当に日々、多くの励ましを頂いております。いつも本当に有難うございます。
今後とも、よろしかったらお付き合いいただけましたら嬉しいです。
それでは、行って参ります!
五時半起きで書いて、すぐ投稿。
こんなの初めてです。
誤字脱字等、ありましたら帰ってから直しますね^^;
行って参ります!