35 すすきの事件について思うこと
こんにちは。
今回はこれ。
事件の概要を知らない方のために少し書きます。
事件が発覚したのは2023年7月2日、午後3時ごろ。北海道札幌市中央区の繁華街すすきのにあるラブホテルで、従業員によって頭部のない62歳の男性の遺体が発見されました。
男性は女性とともに前夜11時ごろにこのホテルに入り、その後女性だけが一人で出て行ったとのこと。
当初はこの猟奇的な(?)犯罪にいろんな憶測が飛び交っていたのでしたが、やがてその犯人と目される29歳の女性と、その協力者と思われる家族が浮上。家族は容疑者の両親でした。
そして本日、その家族で女性の祖父という人のインタビュー記事が出ました。私は集英社オンラインとヤフーニュースのほうで拝見。かなりの長い記事ですが、かいつまんでいうとこんな感じ。
「〇〇(容疑者の女性)は男性嫌いで、結婚したこともない。被害者男性は女性の恰好をしている人で、〇〇は彼を女性だと思っていた。あるとき『楽しい場所がある』と誘われてラブホテルに連れていかれ、そこで被害者男性から不同意性交をされた」
「その件については両親が男と話して、『表ざたにはしない代わり、もう二度と娘に近づかない』と約束させて終わった」
「それにも関わらず、被害者男性は〇〇に連絡をしてきた。男性は女装愛好家であり、通っていたすすきのの『特殊な』バーでも問題を起こして出禁になるなど、その界隈では有名な人だった。〇〇はそんな被害者に恨みを持っていた」
これらの祖父による証言がどこまで事実かということについては後の捜査を待たなければなりませんが、ひとまずこれらが本当であったなら、ということで以下のことは書いておりますので、そこはご了承ください。
日本は法治国家であり、殺人は重大な罪です。なにをされても自分の手による復讐は許されないし、それは警察や司法の判断に任せるのが今の日本のありかたです。そこは動かないし、殺人を擁護するつもりはまったくない。
ですが、このご家族の気持ちは同情するにあまりあると思うのです。
たったひとりのかわいい娘、その子を「私は女だから」とだまして安心させ、ひどい裏切り行為をしたうえで犯された。同じ親として、それがどんなに悔しく悲しく、怒り狂う状況かは想像に難くないです。
ちなみに「自分でラブホテルにほいほいついていっといて不同意とか(笑)」みたいな意見もSNSでは見かけましたが、昨今、友達同士でラブホを使ってパーティーするということはけっこうあるようです。
レイヤーさんたちも撮影のために利用することがあるようですしね。したがって必ずしも「そういう行為」をするためだけにラブホに入るわけではない、ここはおさえておきたいところ。とはいえやっぱり場所が場所だけに、十分警戒はすべきですけどもね。
さて。
ご家族はこの被害者男性と、一度は話し合って(逆に、怒りを抑えてそうできた冷静さはすごいと思う)「もう近づかない」と約束もさせたのにそれをまた裏切られた。このままでは、またいつ娘を襲われるかもわからない。実際このお父さんは、このところ家の近くの車の中でカップラーメンやコンビニ弁当など食べながら家の周囲を監視していた様子だった、というご近所の人の証言もあり。どんなに警戒していたかが想像されます。
「だから殺そう」となるのはやっぱり「いいよ」とは絶対に言えないことですが、同じ親として心情は理解できる。
そもそも、この国の性犯罪への刑罰が、相手に与えた悪影響に比べてあまりにも軽すぎるのがいけないんじゃないだろうか、と思ってしまう。
ひとをレイプした人間も、たとえ有罪確定して刑務所に入ったって数年したら外へ出てくる。性犯罪者というのは、なかなかその性癖から抜けにくいというデータもあり、再犯率がとても高いにも関わらず、比較的短期間で野に放たれてしまうわけです。
そしてまた同じ犯罪を繰り返し、また新たな被害者をつくりだす。
犯罪者にだって人権があるといわれればそうですが、ではその人がする再犯の被害者になる人に人権はないのか? という問題になる。
最近また少し性犯罪への刑罰が重くなりましたけれども、もっともっと重くていいし、なんなら二度と外にださない、出すならどこにいるのかが特定できる装置をつける(アメリカではすでに導入されている)などの対策があってもいいのでは……? と、ムスメを持つ親としては思ってしまいますね。
ではでは。