30 ジブリ映画「君たちはどう生きるか」
一応ネタバレ回避しているつもりですが、前情報なしで観たいかたは回避をお願いいたします。
はいこんにちは~。
いやいやいや、観て参りましたよ、今日封切りのジブリ映画「君たちはどう生きるか」。
当初、同じタイトルの小説を知っているがゆえに「どんな内容なんだろ?」と思っていまして。その小説が原作なわけじゃないらしいとはわかっていましたけども。
今回はジブリの方針で事前に本当に最小限の情報しか出さないということで、ほぼ前情報ゼロ状態で観に行ってまいりました。
えっと、同じように前情報なしでいたい人もいらっしゃると思うので、ここではネタバレはいたしません。ということで、以降も安心してご覧ください。
とはいえネタバレができないと言えることがほとんどないのですが、まあ頑張ってみましょう!
全体として感じたのは、これは宮崎駿監督がこれまでなさってきたお仕事をあっちこっちでふり返れる仕様だなということ。観ながら「あ、これはあの作品」「これはあの作品のあそこのシーンのオマージュ……」とジブリ好きには嬉しいシーンが盛りだくさんです。
ストーリーとしても、今まで宮崎さんがこれまでの作品の中で扱ってきたテーマがよりこまやかに抽出され、丁寧に織りあげられているなと。
正直、万人受けする内容ではないのでしょうし、小さなお子さんが観て「わあっ」と喜ぶようなものでもない。それは確かだろうなと思うんですが……個人的にはとてもよかったと思います。内容が深いので。
いつもそうですが、セリフで説明しようとしないので内容は観終わってからあれこれと考察せざるを得ない。ぱっと見てぱっとわかる、そんな安易な作品じゃないのは確かです。
すでにSNSではネタバレ回避しつつのご感想がいろいろ出ていますが、中にはやっぱり「わからなかった」「面白くなかった」というご意見も。
まあね、「わからなかった」これはしょうがないなと思うんですよ。作品には、観客にとってそれを受け止めるのにちょうどいい時期というのがありますしね。本だって、昔読んだときはわかんなかったけど大人になってからとか、親になってからとか、すごくわかるようになる作品てあるじゃないですか。同じことやと思います。
でも中にはSNSで「つまんなかった、こんなの観る必要ないよ」みたいなことを言う人もあり……。
いやいや。
観るか観ないかの判断は、それぞれが個人の意思ですることですから。
そういう余計な口出しは、それこそ「必要ない」と思いますなあ。
なんの前情報もなく、ポスターのデザインぐらいしか知らずにぽっと映画館にいって、2時間かそこら椅子にすわって作品を堪能する。私自身はこれ、情報過多な今の社会にあって、とてもぜいたくな体験をさせていただいたな~と思いました。
人によって受け取り方はさまざまなので「絶対に損はさせないから」みたいな無責任なことは言えませんが、ある程度お年を召していて、これまでのジブリ作品がお好きなかたなら、ぜひ映画館でご覧になることをお勧めしたいですね。
と、ここまでネタバレしてませんよね……? 大丈夫よね?
あっ、最後のテロップを見てはじめて「えっ、こんな人も声優してくれてたの!?」って人がいました。
あと、見ながら「なんかこのパパ、(ガンダムの)シャア・アズナブルっぽい声……でも、どうも池田秀一さんじゃないよな……だれ?」って思ってたんだけど観ているうちに気付いて、あらためて「ええええ! すご!」ってなった声優さんがおられましたよ!(笑)
だれなのかはご自分でお確かめくださいね。
ではでは~!