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152/232

152 映画「モンテ・クリスト伯」

 

 はい、こんにちは。

 本日ご紹介するのはこちらの映画。

 やむを得ない事情で「落下の王国」と同日に同じ映画館で拝見することになったのですが、いやあ……こちらも素晴らしかったのですよ。できれば一日ずつで観てじっくりと味わいたかったものです。


「モンテ・クリスト伯」は皆さまご存じ、フランスの大作家アレクサンドル・デュマによる小説。日本では「巌窟王」という邦訳タイトルで最初は刊行されたものです。最近では元通りフランス語原本どおりの「モンテ・クリスト伯」で出版されるようになっていますね。


 名作と言われる作品ですが、お恥ずかしながらわたくし実は未読でして……。ただ、確か中学生ぐらいのころにこれを日本風にアレンジしたテレビドラマ「巌窟王」が放送されていた記憶が。主演は草刈正雄さんだった記憶が……!!


 ○「モンテ・クリスト伯」(原題または英題:「Le Cinte de Monte - Cristo」)

 2024年製作 

 監督・脚本:マチュー・デラボルト

 原作:アレクサンドル・デュマ

 美術:ステファーヌ・タイヤッソン

 音楽:ジェローム・ルボティエ

 出演:ピエール・ニネ / アナイス・ドゥムースティエ / バスティアン・ブイヨン / ロラン・ラフィット / パトリック・ミル / アナマリア・ヴァルトロメイ / ヴァシリ・シュナイダー / ジュリアン・ドゥ・サン・ジャン / ピエルフランチェスコ;ファヴィーノ ほか

 フランス 178分 


 いやそりゃもうね、当然フランス製作! ですよね。

 もうとにかく映像が素晴らしかったです。もちろん重厚なストーリーがそれをしっかりと内包していてずっと緊張感をもって食い入るように見てしまいました。

 主演のダンテスそしてモンテ・クリスト伯を演じるピエール・ニネさんがめちゃくちゃカッコいいです。特に、モンテ・クリスト伯となって戻ってきてからが!

 ご本人もパンフレットのインタビューで答えていらっしゃいますが、とにかくこのエドモン・ダンテスという主人公を演じるというのは一筋縄ではいかないことのようです。俳優としてこのモンテ・クリスト伯を演じることというのはハムレットを演じるような非常に大きな夢なのだそうで。

 確かに、この複雑で長年にわたる一人の男の人生を演じ切るというのは並大抵のことではないでしょう。映画を観て、心底それは感じさせられました。


 お話はご存じの方が多いと思いますが、一応少しだけ。

 舞台はナポレオン・ボナパルトが没落した後のフランス。1815年。

 マルセイユの航海士エドモン・ダンテスは、地中海での荒れる海で一人の女性を救い、それによって船長キャプテンになれることに。

 喜び勇んで故郷に戻り、年老いた父親と、恋人で貴族の娘メルセデスにそのことを報告するのでした。

 ところがメルセデスとの結婚式の当日、ダンテスは数名の男たちによる陰謀により濡れ衣を着せられ「ナポレオンを支持する反逆者」として逮捕されてしまいます。陰謀にかかわったのは、友人だと思っていた男フェルナン。ダンテスとは親友だったのですが、いとこのメルセデスに想いを寄せていたことが、裏切りの理由でした。


 まともな裁判さえされずに、マルセイユ沖に浮かぶイフ島の城塞の牢獄につながれるダンテス。たったひとりで何年もそこの独房に暮らし、絶望の淵に。

 けれども同じように収監されていた司祭ファリアと巡り逢い、「モンテ・クリスト島」にあるというテンプル騎士団の残した財宝を受け継ぐことに。

 そうして「モンテ・クリスト伯」と名乗り、姿形を変えてパリへ復讐のための復帰を果たすダンテスでしたが……。


 3時間ありますが、本当にダレるところがないです。

 インド映画とはまた違う、濃厚で多重的でたくさんの人物の想いが交錯する素晴らしい作劇でした。

 ぜひぜひ、いちどはご覧ください~。

 ではでは。


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