142 映画「フランケンシュタイン」
はい、こんにちは。
本日ご紹介するのはこちらの映画。
いや最初はね、「観ようかな~どうしようかな~」って煮え切らない態度だったわたくし。
というのも、人気のある原作ゆえに過去に何度も様々な形で映画化され、そのいくつかの作品を観てきた経験があるから……でもありまして。
そもそもメアリー・シェリーの原作がとても好きで、あの世界観を「ただ怪物を面白おかしく表現した映画」みたいな映画には食傷ぎみでもあり。
でも……ごめんなさい!
ほんとに、ほんっっとーーーに良かった! です!
なんや、Metflixでの配信が前提の映画らしくてパンフレットがないそうなんですが……めちゃショック。これはパンフレット欲しいですが?
なんで? ないの? なんでーー!!
○「フランケンシュタイン」(原題または英題:「Frankenstein」)
2025年製作
原作:メアリー・シェリー
監督:ギレルモ・デル・トロ
出演:オスカー・アイザック / ジェイコブ・エロルディ / ミア・ゴス / クリストフ・ワルツ / フェリックス・カメラー / ラース・ミケルセン / デビッド・ブラッドリー / クリスチャン・コンベリー ほか
アメリカ 149分 PG12
本来のストーリーについてはご存じのかたがほとんどでしょうから、それについては今回は割愛いたしますね。
とにかくね……映像がまず美しい。画面の切り取り方が絶妙。
PG12であることを見ればお分かりの通り、そこは「フランケンシュタイン」ですし、ちょっとあちこちグロい表現もあるわけですが、基本的には美しい画面、こだわりの映像が次々と。
ギレルモ・デル・トロ監督は「シェイプ・オブ・ウォーター」や「バンズ・ラビリンス」で知られている鬼才らしいのですが、今までほんと知らなかったのが恥ずかしい。上記作品もまた機会があれば観たいと思いました。
怪物として生まれてしまった者の悲哀と怒り、どこにも持っていけない苦しみがひしひしと伝わってきて、あちこち涙してしまいました。
それから、観てから拝見した監督のインタビューで初めて知ったのですが、なんとヒロイン役のミア・ゴスさんはフランケンシュタイン博士の母親と、弟の婚約者を一人二役で演じてらっしゃったそうで。まったく気づかんかった……すごい。
美術も衣装もすんごいこだわりです。
衣装はほとんどすべて生地から作って製作されたそうで……ほんとこだわりが凄い。
あと、原作ファンとしてあのミルトンの「失楽園」が出てきたことがなにより嬉しかったです……聖書と「失楽園」抜きに「フランケンシュタイン」という作品は語れないと思いますしね。
非常に見ごたえのある作品ですので、是非多くのかたにごらんいただきたいです。
それでは、今回はこのあたりで。




