137 シネマ歌舞伎「鷺娘」
はい、こんにちは。
本日ご紹介するのはこちらの映画。
というか、歌舞伎……??
というのも、今回のこれは本物の歌舞伎作品の一部を映像化したというもの。
現在、映画「国宝」を上映されている塚口サンサン劇場さんにて、同時上映をしてくださっているもので、喜びいさんで行って参りました!
「国宝」はあと少しで興行収入が歴代実写邦画の第一位になろうかという凄い勢い。公開から四カ月たっても、全国でまだまだ客足が途絶えていないとのことで、本当にものすごい作品になりましたね。
……で、その「国宝」の中で主役の吉沢亮さんが演じた作品でもあるのが「鷺娘」。
今後、横浜流星さんとともに演じた「二人道成寺」もシネマ歌舞伎があるとのことで上映が決まっているそうです。楽しみ!
ということで、とりあえずはデータから。
○シネマ歌舞伎「鷺娘」
2006年製作
出演:坂東玉三郎
日本 31分
って少なっっ!
いえ本来、義太夫や三味線、笛など担当している人もたくさんおられるのですが、パンフレットもなくてこちらではご紹介できません、すみません……。
実際の舞台は、坂東玉三郎により2005年に上演されたもの。
あまりの美しさに息をのむのですが、その一方で、数十キロに及ぶ衣装と鬘をつけて技術の粋を尽くして舞う本作は、2009年の公演を最後に、体力的な問題があって現在では全編を踊ることはないと言われているそうです。
冒頭は雪の降る舞台に白無垢姿の娘がたたずんでいるところから始まります。この女性は、実は白鷺の精。
ここから早着替えが何度かあり、白鷺の精は華やかな町娘の姿になってその恋心を表現。
クライマックスは白鷺としての真っ白な人外の存在へと変化し、激しく舞います。
いやもう圧倒される美しさ。まさに伝説の舞台です。映像化して残されるにふさわしい舞台でした……。
今回はもうひとつ、別のシネマ歌舞伎「日高川入相花王」も同時に上映。こちらはこちらで、非常に高度な技術の求められる演目でした。なにしろ
人形浄瑠璃の人形そのものになったかのような動きで舞うのです。凄すぎる……。本当に人形に見える、すごい。
こちらの配役は少しわかったので、最後に少しだけ記しておきます。
〇「日高川入相花王」
2006年
【配役】
清姫:坂東玉三郎
人形遣い:尾上菊之助(現在は八代目尾上菊五郎)
船頭:市川九團次
ではでは、今回はこのあたりで。




