131 映画「グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち」
はい、こんにちは。
本日ご紹介するのもちょっと古い映画。
いや名作であることは知っていて、ずっと気にはなっていた映画なのですが、このところリバイバル上映がされておりましてね。
いやほんと、さすがは1998年・第70回アカデミー賞の脚本賞を受賞しただけのことはある映画でした。
○「グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち」(原題または英題:「Good Will Hunting」)
1997年製作
監督:ガス・バン・サント
脚本:ベン・アフレック / マット・デイモン
出演:ロビン・ウィリアムズ / マット・デイモン / ベン・アフレック / ステラン・クカルスガルド / ミニー・ドライバー / ケイシー・アフレック / コール・ハウザー ほか
アメリカ 127分
まず冒頭のテロップで気づいたんですが、脚本のところにマット・デイモンの名前がある! え、脚本にも参加したの?? しかもアカデミー賞受賞? 凄すぎる!
調べてみると、マット・デイモンは1970年生まれ。そういえば最近原作を読んだ「火星の人」を映画化した「オデッセイ」(2015年)でも主演をされていたのでした、そうでした~。
70年生まれということは、この「グッド・ウィル・ハンティング」製作のときの彼は26~7歳なんですね。鼻のあたりから口元にかけて、全体にとてもベビーフェイスというのか非常に可愛い感じで、少年っぽい雰囲気が魅力的です。
さてそのマット・デイモン演じる20歳の青年ウィルは、下町に暮らし貧しい生活をしている人。似たような境遇の青年たちとつるんで、夜ともなればバーで酔っ払い気に入らないヤツは殴りつけてケンカ……とまあ、よくある不良少年のような暮らしをしています。
ところがこのウィル、特別なとんでもない才能を持っていた。
図書館で借りてきた本を一度でことごとく覚えてしまう上、数学的な才能に大変に恵まれていたのです。要は天才なのですね。
で、ある日、清掃を受け持っているマサチューセッツ工科大学の構内で、掲示されていた難解な数学の問題をこっそり解いて黒板に書きつけてしまいます。
その問題を出しておいた数学教授ランボーは驚き、「いったい誰が解いたのか」と必死になってウィルを探し出すことに……。
けれども当のウィルはこれまでの素行の悪さのために刑務所に入ることに。慌てたランボーが、彼にセラピーを受けさせ数学に関連した仕事をさせることを条件に保釈してくれるのでしたが……。
紹介されるセラピストたちにことごとく不躾なことを言いまくって嫌われ、匙を投げられてばかりいるウィル。遂に、ランボーが旧友でもある心理学者ショーンを紹介することに。
ショーンもまた、少し前に最愛に妻を亡くしたために大きな心の傷をもつ人。
実はウィルも過酷な過去を持っており、他人に対して心を閉ざしていたのですが、時にぶつかり合いながらも次第にふたりの心は近づいていきます。
本当によくできた脚本、心温まる涙なくして観られない名作映画でした。
個人的に、ウィルの下町の仲間であり友人でもある青年チャッキー(ベン・アフレック)がすごーく良かったです……。ラストシーンの彼の微笑みの意味がわかると、やっぱり涙してしまう。
本当にいい映画なので、機会がありましたら是非!
それでは、今回はこのあたりで。




