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124 映画「フロントライン」

 

 はい、こんにちは。

 今日はなんと、たまたまお休みでしてね。前々から観たかった日本の映画を二作品立て続けに観て過ごしました。

 本日ご紹介するのは「フロントライン」。まずはデータから。


 〇「フロントライン」

 2025年製作

 監督:関根光才

 脚本・企画:増本淳

 出演:小栗旬 / / 松坂桃李 / 池松壮亮 / 森七奈 / 桜井ユキ / 美村里江 / 吹越満 / 光石研 / 滝藤賢一 / 窪塚洋介 ほか

 日本 129分 G


「フロントライン」とは要するに「最前線」ってことですかね。

 なんの最前線か。今回に関しては特に、あの豪華客船ダイヤモンドプリンセス号内の新型コロナウイルス集団感染と戦った医師や看護師グループや客船内のスタッフ、役人たちのことですね。


 ダイヤモンド・プリンセス号集団感染については、ここでわざわざご説明するまでもないことでしょう。2020年2月のあの日の記憶をまざまざと思い出すことになる映画です。

 とはいえテレビニュース等で視聴しているだけでは決してわからなかった裏側、当事者の目線で描かれる息詰まるような人間模様は緊張感にあふれ、極限の中で人間たちの美しさと醜さ、勇敢さと惰弱さ、卑怯さなどが浮彫りになってゆくさまに本当に息を飲みました。


 患者を救うために現場に入った「DMAT」は医師たちによって構成されている災害時医療専門ボランティアグループ。でも、そもそも彼らは今回のような大規模なウイルス対策をするような団体ではなかったそうで。

 新型コロナウイルスがどんなものかもよくわからない中、自分自身も罹患の恐怖と戦いながらみんなが必死に戦うわけですが、マスコミは「視聴者ウケ」のことしか考えずにこの問題をとりあげ、無責任な批判を投げつける。SNSでも、匿名をいいことに好き放題の批判や暴言が流される……。観ていて苦しくなるような流れ。


 勇敢に戦いつづけた側を演じられた皆さんはもちろんなのですが、今回はいわゆる「汚れ役」というのか、批判的なマスコミ関係者や対応を批判した医師などの役を光石研さんや吹越満さんがまことに憎々しくしっかりと演じられていて、むしろそこがとてもよかったと思いました。

 ダイヤモンド・プリンセス内にいる患者や乗客、スタッフのみなさんの悲しみには、本気で涙してしまいました……。


 あ、それとどうしてもコレは言いたい!

 今回、小栗旬さん演じるDMAT指揮官・結城英晴と、窪塚洋介さん演じるDMATの医師・仙道行義は最初から「戦友感」がある「慣れた」感じがあるのですが、その一方、結城と、松坂桃李さんが演じる厚生労働省の役人・立松信貴の関係は非常によそよそしくて。

 それが次第に変わっていくさまがとっても見どころ!……だと、個人的には思いました。最初のうちは「です・ます」で話してるのに、この非常時の大変な中で意見がぶつかったり協力したりするうち、しまいに結城は「タメ口」になるし、立松の態度もどんどん変わって行って……ここがねえ! もうめっちゃツボでした~。


 ともあれ、やっぱりこれは歴史的にも忘れてはいけない事件だと思いますし、今こうして映画にされる意味のある作品だったと思います。

 まだまだ上映中! ぜひ映画館へ~。

 ではでは。


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