メッセージの続き
≪・・・・・・・・・・・・・・・・
私は もうすぐこの地球での生命体としての使命を終了する。
今 父さんとしての私はどうなっているのだろうか。
たぶん意志とは関係ない状態でいるだろう。それが決まりだからな。
あぁ。最初から話そう。
私は 地球外生命体の意識を持つミュースという存在だ。
お前の 父さんとしての身体を借りた。
今 私の所に コンタクトしてきている仲間がいるだろうが
彼らは 私の地球での任務を追従する者たちだ。
彼らは 次にはお前に接触してくるはずだ。
なぜなら お前もまた 細胞レベルからのミュースだからだ。
双子という形で お前の母さんの 妊娠分裂から入りこませた。
もちろん 母さんやひなたは知らないし ミュースではない。
私達のことは 知られないほうがいい。 混乱させるだけだ。
びっくりしているだろうか。
お前のことだ なんとなく 分かっていただろうか。
しかし これは事実であり お前の力が
いや 今この声が聞こえている それが何よりの証拠だ。
お前には お前の意志とは関係ないところで ミュースとしての使命がある。
それが 太という人間の住む 地球という星にとって
喜ぶべき結果となるのかどうかは まったくわからない。
まぁ しいていうならば すべては準備段階にあり
すべてが 調査の対象であるということだ。
といって 特別お前がすることは 今は何も無い。
私達がもっているこの「力」で知りえたことを さらに伝えるだけだ。
お前を双子として送り込んだのは そこからのデーターを得るためでもあったのだ。
私達が好むと好まざるとに関わらず また
記憶として残っているかどうかにも関わらず
その膨大な情報はすべてデーター化され 次から次へと流れ 蓄積し 分析される。
お前にその使命が引き継がれることで 私は役目を終える。
私がミュースとして引き継いだ時と同じように
お前は今 狂気との境目にいるような気分だろう。
いろいろ聞きたい事もあるだろうが
残念だが ミュースとしての答えはもう言えない。
だが これだけは言っておく。
地球は今 いろんな意味で 危機に瀕している。
我々ミュースが 助けようとしているのか 潰そうとしているのか
それが いつなのか。。。
私レベルのミュースでは分からなかったが
お前が人間としても ミュースとしても優秀であるということは
もうすでに 上に伝わっている。
これから お前はもっと過酷で複雑な世界へ飛び込まされるだろう。
だが しっかりするんだ。
この地球を どうするのか
その すべての決定やすべての行動に 関わるところまで
しっかり 迷うことなく受け入れ 突き進め。
お前なら きっと大丈夫だ。
頼んだぞ。
我らの仲間 太 そして 我が息子 太へ≫




