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召喚儀式について~七星もなみレポート~

七星もなみが研究・分析した召喚儀式に関してのレポートです。現在のところ内容に誤りはないようですが、彼女に分析しきれていない部分も多数存在すると思われます。

・召喚の儀式魔術によって隠り世の住人(幻獣)を召喚することに成功した契約者は、主人としてそれを使役することができる。



○契約について



・契約者は、自分と幻獣の名を宣言し、望みの言葉を唱えれば、いかなる望みでも叶えることが可能である。


・ただし、その望みを叶えるには、契約者の生命力(寿命)を糧にする必要がある。


・己の生命力を超過する願いを望めば、契約者の魂は打ち砕かれ、幻獣は契約から解放される。




・望みが無事に叶えられた場合、幻獣はいったん隠り世に帰還することになる。その後は、儀式を執行せずとも自由に何度でも召喚することが可能になる。


・幻獣が隠り世に帰還した場合、依り代は契約者の手に戻る(遠く離れた場所で幻獣が帰還しても、それは同じ)。



・契約と関わりなく契約者が死亡した場合、幻獣は隠り世に引き戻され、その後は自由を得る。


・契約と関わりなく幻獣の現し身が滅ぼされた場合、幻獣は100年の眠り(再生の試練)に陥ることになる。契約者に罰則は与えられない。



・また、幻獣が契約を拒絶した場合も、やはり100年の眠り(再生の試練)に陥ることになる。



・生命力の総量には個人差があるため、叶えられる望みの大きさもそれに準じる(膨大な魔力を有する魔術師ならばより大きな望みを叶えることが可能であり、生命力の枯渇した病人・老人、または未成熟な幼児では、それに見合った望みをしか叶えることはできない)。


・また、幻獣の属性によって、消費される生命力は多少変動する(治癒の苦手な幻獣に治癒を望んだり、破壊を苦手とする幻獣に破壊を望めば、その不足分の魔力を契約者の生命力で贖うことになる)




○誓約について



・召喚された幻獣は、原則として、主人の許可がなければ現し世において自由に行動することはできない。


・幻獣に許されているのは、以下の行動のみである。


1、主人と行動をともにする。


2、他者に攻撃された際、反撃する(流血をともなう負傷、および生命存続に関わる非常事態)。


・上記以外の行動を為す際は、主人の命令、主人の許可、あるいは誓約の儀が必要となる。



・誓約は、主人と幻獣の名を宣言し、互いの了承が得られたとき、成立する。


・契約と誓約の大きな差異は、以下の通り。


1、幻獣の側が主人の要求を拒絶することができる(拒絶しても罰則を得ることはない)。


2、幻獣の側からも誓約を求めることができる(主人の側にも拒絶の権利は存在する)。


3、幻獣と幻獣の間でも、誓約の儀を行うことができる。


・ただし、ひとたび誓約が成ったのちは、再度誓約の儀を行って先の内容を解除しない限り、その誓約を違えることは不可能である(再生の試練などの罰則が生じるのではなく、誓約に縛られて行動が不能になる)。



○幻獣について



・幻獣は、契約を行使する際を除いては、本来の力を十全に発揮することはできない(主人の許可・命令、誓約の実行にあたっても、それは同様である)。


・隠り身への変化、精霊魔法や治癒術・幻術・移動術などの行使、戦闘行為など。平時においては本来の(隠り世における全力の)一割ていどの力しか発揮はできない。


・それ以上の力を使うには、幻獣自身の生命力を糧にする必要がある。



・契約者が他者に害されるのは、幻獣にとって大きな恥であり、不名誉である。


・ただし、それを守護することができなくとも、幻獣に罰則は与えられない。



・幻獣を隠り世に還す際は、契約者の生命力が必要である(契約の実行として、幻獣の帰還を望むしか手段が存在しない)。


・幻獣を現し世に召喚する際は、契約者の生命力を必要としない(あるいは生命力を消耗している可能性もあるが、検証は困難である)。




○契約者について



・強い魔力、高い魔術の知識を有する者ほど、より強力な幻獣を召喚することができる。


・ただし、『黒き石版』を用いた『名無き黄昏』の邪法であるならば、契約者の資質に関わらず、強力な幻獣を召喚することができる。



・契約者と幻獣の親和力(あるいは同調率)によって、現し世における幻獣の力は左右される節もあるが、確かな検証は為されていない。

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