作戦作成
マリア達がまずすることは、
マリアとガイウスはマリアの自室へ到着し、すぐさま本棚を漁った。
「どこに置いたっけ?」
「本のぐらいしておけ!!地図などまさに管理対象ではないか!!」
「いやぁ、寝る前が一番捗るのよねぇ」
「大事な書籍を寝ながら読むな!!」
ガイウスは大きな声を上げてマリアに講義する。
マリアは寝ながら本を読むことに抵抗がないので、聞き流している。
だが、書籍が高価であることは知っている。
この世界では、まだ印刷技術が発達していないのだ。
その数少ない印刷書籍がマリアの自室に運び込まれていた。
「ガイウス。そっちを探して」
「分かった。というか姫。地図の場所に心当たりはないのか?」
「確かこの部屋からは持ち出してないと思うけど」
「つまりここを漁るしか無いということか」
ガイウスは溜息を着いた。
マリアの本棚は広大だったからだ。
広い部屋の壁は殆ど本棚で埋まっており、これほどまでの読書好きは珍しいとガイウスは感心していた。
だが、その感心も急いて漁らなければならない身となれば気が変わる。
少なからず、姫のズボラさに憎らしさが湧いてきた。
なんでこんなことを・・・!!
本来なら急いで今後の対策に当たらなければならないのに。
こんな所をアルマンに見られたら、見放されそうだ。
とも思った。
「すみません。マリア様」
マリアとガイウスが部屋の本を漁っていると、シンが現れた。
マリアはシンの方向に注意を向けて質問する。
「あら?どうしたの?シン?」
シンはそう聞かれると脇に挟んでいた1冊の本を掲げた。
「お探しの本はこれですか?」
マリアとガイウスは本を漁る手を休め、シンの方向に飛んでいった。
そして本を眺めるとガイウスは声を上げた。
「これだ!!どこにあった!?」
「マリア様が寝室の方で読んでいらっしゃったので、片付けようと思い所持しておりました」
それを聞くと、ガイウスがマリアの方向を睨む。
「姫には整理という教育項目を追加する必要があるな」
「あら?私は整理整頓は得意よ?」
「得意でも学んでもらう。それより、これでやっと話を進められるな」
「そうねぇ。なくして無くて良かったわ」
マリアはそう呟くと、再び睨んできたガイウスを他所に机に持って行き、本を開いた。
「えーと、ここね?私の領地」
マリアが開くとピッタリそのページが捲られる。
「領地の殆ど標高が高く、山に囲まれている」
ガイウスがその発言に頷く。
「そうだ。だから農作物より畜産のほうが多い。領地の外周の山はそのまま国境になっている」
なるほどと、マリアは言った。
「とりあえず、これは持ってい行きましょう。それとまず何が必要か上げてちょうだい」
「迎撃地点の搾り出し、出来る戦術の洗い出し、兵の士気あげなどだろうな」
「あと情報ね。それはどうするかね。私コネなんて持ってないわ」
「それは国王に助力を請おう。事がことだけに秘密でしてくれるはずだな」
「それは危険といえば危険ね。他の騎侯士にバレたら突かれるわ」
「そうだが、現状はそれ以外ないだろう」
「わかった。それで行きましょう。戦が始まるまで私がやるべきことは、まずは士気上げは随時やって行かなければならないわね」
「そうだな。定期的に表に出て鼓舞する必要がある」
「そうね。傀儡の私でも、やりようで出来そうね」
「やってもらわなければ困る。戦場に望むならば」
マリアは頷いた。
「そうね。とりあえずまずは・・・何から始める?」




