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少女の異世界奮闘記  作者: 羊洋士
第一部 下 ~ミヤビの生活そして~
12/44

動き出す事態

そして事態は動き出す

「もう!なんなのよ!あの2人は!」


そう声を荒立てるのはジェシカだ。

ジェシカはカロルとクロエに対して怒りを覚えていた。


「まぁまぁ、私は大丈夫だから」


そう言ってジェシカをなだめる。

あの水をかけられた日から数日経った。

あれから目立った事はされていない。

嫌味を言われるだけなら痛くも痒くもない。

ジェシカが変わらず話してくれたし、最悪ではない。

良いこともいっぱいあるのだ。

それを忘れてはならないと自分に命じた。

2人で廊下を歩いていると、向こうからメアリが歩いてきた。

メアリはリンを連れて歩いていた。

ミヤビとジェシカは道を譲り、頭を下げる。

それを見たメアリは2人に話かける。


「お疲れ様。いつもありがとう」


「ありがとうございます」


2人は頭を下げたままその言葉を受けた。

そしてメアリはミヤビに語りかけた。


「ミヤビ。今日は少し遅れて部屋に来てくれないかしら?」


「はい。わかりました」


ミヤビの返答に満足して、じゃあよろしくねと言って通り過ぎる。

通り過ぎるのを2人が確認すると頭を上げた。


「ミヤビって本当にお気に入りなのね」


「そうね・・・」


ミヤビはドキリとした。

お気に入りであることで、カロルとクロエに嫌がらせをされている。

それが、ジェシカまで何か言ってくるようになったら・・・。

そう考えると少しこわかった。


「いい事じゃないの!苦労もあるみたいだけど」


そういうジェシカに対してミヤビは笑う。

先ほどの懸念は杞憂だと確信した。

そして2人は別れて仕事に戻る。

掃除も始めは難しいこともあったが、今ではもうすっかり慣れてしまった。

手早く終わらせるとジェシカと合流して、皿を洗って、また掃除。

そしてそれも終わると、ミヤビは終わり。

だが、少し遅れてきて欲しいとマリアが言ったため、時間が浮いてしまった。

その時間はすることが無いためジェシカを手伝った。

そういうふうに時間を使った。


「じゃあジェシカ。私行くね」


「わかった。ありがとー」


1時間、2時間を潰したミヤビは、マリアの部屋に行く。

ノックを3回して返事を待つ。

だが、返事はない。


「マリア様?」


まだどこかへ行っていらっしゃるのだろうか?

そう思って扉の前を去ろうと思った。

だが、その時部屋の中に光が灯っていることに気がついた。

どうして?

そう疑問に思い恐る恐るドアノブに手を伸ばした。


「マリア様?入りますよ?」


そう言ってゆっくりとドアを開ける。

中を覗くと誰も居なかった。

いないの?でも明かりが・・・。

消し忘れだろうか?

そう考えとりあえず明かりだけは消しておこうと、部屋に入った。

明かりはベットの隣の机に置いてあった。

それを確認すると、ミヤビはそこへ向かって歩いて行く。

机まで来る。

すると、ランプの足元に紙が置いてあるのを見つける。

2つ折りのその紙は、Dear Miyabiと書いてある。

私宛の手紙?

そうして周りを見回した。

書きかけの手紙かしら?

そうだとしたら開けて見るのは良くない。

だが、マリアは居ない。

どうしようか迷い、ついに好奇心に勝てずその紙をそっと開いた。

ミヤビはその手紙を目で追っていく。

最後まで読み切るとマリアは呆然とした。


「なに・・・これ・・・?」


そう疑問した。


「なんなのよ!?これ!!」


ミヤビは大声を出した。

そしてへたり込んで何も考えられなくなる。

ミヤビの声を聞いて人が来た。

ジャクリーンだ。


「どうしたのですか?そんな声を上げて?」


「・・・・・」


それに対してミヤビは返事をせず呆けていた。

疑問に思ったジャクリーンはミヤビが握っているものを見つけた。


「失礼しますね」


そう断ってミヤビからその紙を手に取る。

そしてジャクリーンが目で文字を追う。

そして読み終わったジャクリーンは声を上げた。


「これは・・・」


ジャクリーンは動揺した。


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