【削除予定】古びた旅館の鏡の中に
仕事を辞めることになってゆっくりと誰もいないような旅館で穏やかな時間を過ごそうとした彼女は、予約サイトの奥の奥にあった旅館に予約をする。
そこは数十年の歴史がある旅館だったが、あまり交通の便がよくない。それもあってそこまでの評価はされていなかったが、それでも誰もいない場所に行きたかった彼女はそこに行くことに決めた。
それからというもの、追いかけられる夢、そして、最終的に追い付かれる夢を何度も見ることとなった。旅館を予約してから何度もその夢ばかりを見ることになった。
車だけでは玄関まで向かえない山の中、枯れた木々から落ちる葉っぱで埋もれた地面、二階の割れたガラスを見てどこか不安な気持ちにはなったもののそれでも全てを勘違いだとしてその中へと進む。
中は思ったよりも綺麗だったが、それでもどこかに不穏な空気が漂っていた。そんな中、女将さんに案内された彼女は今日泊まる部屋からもやはり不穏な空気を感じることになる。
その不穏さの主因は鏡だった。そしてそれは鏡だけでなくて、妙に鏡のことを気にしている女将さんでもあった。そんな部屋から抜け出して旅館の中を歩いていても、どこからか視線を感じ続ける彼女だった。
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