プロローグ
ある日、地球に〝能力〟が降り注いだ。
それは祝福か、それとも災厄か──人類は今なお、その意味を計りかねている。
人々はその力を【技能】、および【技法】と呼んだ。そしてそれらは、以下の七つの等級に分類される。
《基本》 《強力》 《究極》 《法則》 《混沌》
《虚無》 《独創》
この能力体系の中でも、第四等級《法則》は、非常に特異であり異質である。なぜなら、それは「自然法則」や「物理定義」さえ上書きできる、理を構築する能力だからだ。
そして──その《法則》等級たる能力、《法則技能》を駆使し、日本政府は一つの狂気に満ちた構想を打ち立てた。
プロジェクト【創世】。
それは、地球の代替となる第二の世界を創造する計画だった。
完成された新世界の名は、クロノフィア。
地球の七倍の大きさを誇り、日本語・通貨・教育・法律に至るまですべてが日本基準で統一されていた。
日本以外の干渉は、全て《法則技能》および《法則技法》によって完全に排除された。
世界を創ることすら可能な能力──それが、《法則技能》
しかし、その特異性ゆえに獲得は困難を極める。《法則》以上の等級──《混沌》《虚無》《独創》などに至っては、全世界を通じてたった十三人。この十三名のみが、等級第四位以上の能力を保有していると確認されている。
そしてこれは、その中の八人の、もう一つの世界での、もう一つの物語である。
著者であるDavidです。高校生です。今回、初めてネット上に小説を公開しました。書籍化を目指しておりますので、稚拙な文ではありますが、どうぞ今後とも宜しくお願い致します。あと、ブックマークと評価をよかったらお願いします。
追伸
誤字脱字や日本語の誤用などは、遠慮なく報告してもらえれば幸いです。
そして、本編は一話からです。すぐに上がるので楽しみにしてください!