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戦記物語の構成は難しいなという話

作者: 遊海 実

私は、戦記物とかIF戦記物とかが好きで、よく読んでいるし、書いたりもしている。


理由としては、元の歴史なり物語があるから、そこをどうアレンジしていくかが楽しめるのですからでしょうか。

少なくとも、話の構成が最初からある程度出来ているから、展開が滅茶苦茶になって、何をしているか解らなくなるとか、どんな風に展開していくか、物語の先に興味が持てなくなるとか、いうことにはなりにくいですからね。

この後、あの事件が起きるはずだけど、このキャラとこれまでの展開だと、彼らはどの様に動くのだろうとか考えながら読むのが、中々楽しいのですよ。

元々、二次創作とかが好きで読んでいたから出来た感覚なのかもしれませんが。


ただね、戦記物って、全体の構成が凄く難しいなぁと思うのですよ。

最初は良いんですよ。

何もないところから、努力とか工夫とかで、強大な敵に勝利を収めていくのには爽快感もありますし。

だけど、物語の最後をどう終わらせようかと考えると、凄く難しくなると思いませんか?


勝ち続け、時には技術開発も進めていって、領土を広げて行けば、最後は自分自身が最強戦力になっちゃうのですよ。

そうなった時、どうやって読者を楽しませるかって、凄く難しいと思いません。

例えば、なろうではないけど、三国志物で一番好きな「蒼天航路」って物語があります。


この物語は、曹操の少年時代から、その死までを描いているんですが、中盤以降は、どうしたって曹操が最強なのですよ。

その中で様々な工夫を凝らしているのですが、やはり最後に最大のクライマックスを持ってくることは出来ていなかったと思う。


完全な架空のファンタジーで、最後に隠れていた最大の敵が出てくれば、最大のクライマックスを最後に持ってこられるけれど。

伏線を張って、うまく話を展開させないと、盛り上がるかは、また別の話になりそう。


そういう意味、信長物が多いのは解るんですよね。

どんなに勝利を重ねても、最後に本能寺の変という大事件が待っている。

その事件をどうやって克服するのか、あるいは利用するのか。

そもそも、信長自身が才能ある者なら、誰でも積極的に採用する人だから、物語にオリキャラを絡ませることも難しくはないし。

色々、工夫のし甲斐がありそうな物語ですからね。


ただ、多くの場合、最初は面白くても、先の展開が苦しくなり、停滞しちゃう傾向が結構ある気がするのですよね。

で、私の場合、読んで良かったなと思う話は、やっぱり最後まで面白い作品な訳で。


皆さんは、たとえ途中でエタっても、最初の方が、面白い作品なら良い作品だと思いますか?


もし、最後まで面白い作品がお好きなら、戦記物とかで、最後まで面白い作品って、どんな物があるでしょうか?


ご存じなら教えて下さい。

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― 新着の感想 ―
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[一言] 田中芳樹のマヴァール年代記は短くて読みやすかったと思います。 現在の王朝の世代交代から始まり新しい王朝が現れるまでを書いているので丁度良い長さでした。 区切りを決めて長々と続けない事ではない…
2021/05/19 23:53 退会済み
管理
[一言] 広義の意味での戦記モノならともかく、一般的に言われる戦記モノは好きではない人間ですが、まぁなにかの参考になれば。 あまり好きではない理由ですが。 ・登場人物が多い! 誰が誰だかすぐわから…
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