生い立ち
誤字など申し訳ありませんでした。
訂正させていただきました。
僕の名前は一条はく。
一人称は僕だか、これでもれっきとした女だ。
僕の家は男所帯で、父さん、兄その1、兄その2、弟と僕の5人暮らしだ。
あまり、贅沢とは言えない生活をしている。父さんひとりの稼ぎで生活をしているので、仕方のないことだと思う。
大学生の兄さんその1は、格闘が大好きで僕にもよく格闘の練習に付き合うように強要してくる。
大学生の兄さんその2は、とても女好き。今までにも沢山の彼女がいて女の子は俺の人生だって言ってしまうほどにダメ人間だ。そんな兄は、この貧乏な生活が嫌になり出て行ってしまった。沢山いる彼女の家々に転がり込んでいるそうだ。
中学生の弟は無気力な最近流行り?の脱力系男子だ。
何を言っても、
「うん…あ、そう…」
くらいしか言わない。
これが、思春期男子というのもなのだろうか。よくわからない。
父さんは、仕事が忙しくてあまり帰ってくることはない。
朝から晩まで働いて僕たちを学校に行かせてくれている。
僕はそんな父さんをとても尊敬している。
だから、僕は父さんに少しでも将来楽をしてもらうために女子校のとても頭のいいお嬢様学校「聖マリア学園」に奨学金をもらって入学をした。
ここで、しっかりと勉強をしていい会社に入って給料を稼いでいい生活をさせてあげたいと思っている。
そんなことを考えて入った学校だった。
だが、女の子しかいないなんて今まで生きていて経験したことない。
その上、お嬢様学校だ。
この学校でやっていけるか、とても不安になっていた。
そんな時、兄その2がよく言っていたこの言葉を思い出した。
「女の子には優しくしなさい。この乙女ゲームをあげよう。ここに出てくるヒーローの真似をしておけばモテる!このゲームは、俺の元元元元カノが持ってたんだけどなんか忘れて帰ってさ、ここに出てくるヒーローの真似しておけばどこに行こうとイチコロよ!女の子って強いから味方につけたら勝ちなんだよ。」
その当時の僕は最低だなと思い無視をしていたのだが、今の僕にはこれくらいしか頼れるあてがない。
なので、兄さんの言いつけ通りに生活していくことにした。
そして、兄さんにもらったゲームのヒーローの真似をして学生生活をしてきた。
よかったことに僕は母さん譲りらしい比較的整った顔立ちをしていたことがヒーローの真似をしても見苦しくない要因だったと思う。
そうするといつのまにかここの女子校のプリンスとしての役職を与えられていた。
ファンクラブとかもできたらしくファンクラブカードとかが配られているそうだ。
月に一度ファンとの交流会という名のお茶会がある。
僕専用の写真係というものがいて僕の写真を撮って売っているそうだ。売り上げの3割を被写体代としてもらっている。
そんな生活をして過ごしているとストーカーというものが現れ始めた。
毎日毎日手紙が届きその手紙には「あいしてる」の文字がびっしり。
そのほかには毎日のように非通知から無言電話がかかってきてメールも一日2000件などはざらだった。
人付き合いをしてこなかった僕はファンとの付き合いってこんなもんなのかなぁと思い特に深く考えていなかった。
もし何かあったとしても、襲撃してくるとしたら男が嫉妬してとかだろうしてか、女の子はふわふわしたお菓子みたいな存在だから襲ってくるとかありえないし、兄さんその1から教えてもらった格闘技があるから撃退できるし大丈夫だろうと自分を信じていた。
まさか、お茶会であんなことになるなんて思いもしなかったんだ。
ありがとうござました。
誤字などございましたら申し訳ありません。