第六話 二体目の仲間、グリーン
剣を振るうたびに、モンスターの体が裂ける。ワンコの牙がモンスターを噛み砕く。
「十体目…キツいなこれ、」
じいさんを見ると、杖を持ち、呪文を唱えているようだ。典型的な魔法使いだね。
テコ「はやくしゃがめ!」
言葉に従って僕はしゃがんだ。あ、ワンコそのままだ、急いで戻さないと…が、時すでに遅し。火炎の塊が全方面に向かって放たれた。火の玉はワンコの体を擦った。
体が燃えるようだ…起き上がれない…
「感覚が繋がってるって、こういうことかよ…」
しかし、モンスターの群れは、姿を消していた。何者だよあのじいさん。
テコ「大丈夫ですか?」
苦しんでる僕に気づいたようだ、また、呪文を唱えだした。
不思議と、体の痛みが消えていく…
ありゃ?まだ一匹モンスターらしいやついるぞ?
緑色のスライムみたいなそいつは、僕に近づいてきた。何かを呟いている…
ワンコ「仲間にしてくれ、だってさ」
お前無事だったのか!ワンコ、なんで僕のほうがダメージ受けてるんだよ。ま、それはいいとして。
「仲間になりたい?別にいいけど」
緑のモンスターは、塵になって、僕に取り込まれる。これで2体目か…
名前は僕がつける。
「今日からお前はグリーンだ!」
~to be continued~