第三十一話 ナビ
日記
余ってた金で日記帳を買った。これからは暇があれば書く。
最初は信用されなかったが、女性のおかげで疑いを晴らすことが出来た。しっかし町の人酷いよね?人を殺人鬼呼ばわりするなんて。ま、勘違いされても仕方ないか…
結城君が言うには、最近になって急に“モンスターがどこにいるか”などがわかるようになったらしい。情報を入手しやすくなったのはかなり嬉しい。
通信機を用いて結城君には遠くからの補助に回って貰おう。
それじゃ、おやすみなさい。
一つ目の砦と違ってモンスターも強力なものが多い、結城君の情報に従って出来るだけモンスターが少ないルートを通りながら進んでいく。
ある程度進んだところで大広間に出たその瞬間、正装をした男がいきなりナイフを足元に投擲してきた。
「止まれ侵入者ども!私は魔王親衛隊の一人。お前達をここから先に進ませるわけにはいかない。」
ここから先に重要な物があります、ってわざわざ教えてくれてありがとう。こいつは僕が止めとくからクムロと碧さんは先行ってて。
二人を止めようとする男を牽制し、攻撃していく。
ワンコが腕に噛みつき振り回し、大広間のシャンデリアに男を叩きつけ、落ちてきたところを剣で貫いた、断末魔が大広間に響く。
やっぱり消耗激しいなこれ…けど、クムロ達に追い付かないと…
~to be continued~




