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CHANGE!  作者: クローバー
第一章 変わってしまった自分
5/15

愛されている

お久しぶりです。

今回は少し心が温かくなるのを目指して作りましたが、おそらく話を進めるので精一杯で出来てないんじゃないかと思いますorz

「ただいま~・・・・・!?これは!」


家の扉を開けた瞬間の何かが焼けるような匂い、これは・・・・!


「焼肉だ~~~~!」


叫びながらリビングに入るとお母さんが驚いた顔でこっちを見てきた。


「ど、どうしたの?」


「いや、今日は焼肉がいいな~って思いながら帰ってきたから。やったーって思って。」


「うわ、ほんとに焼肉だし・・・。」


あとから入ってきた実里が嫌そうな顔をしている。うわ、とはなんだうわとは。


そういえば、とお母さんがこちらを見る。


「知り合いに話したら制服とかいろいろともらえてね、あなたの部屋に置いてあるわよ。」


「話したらって、僕が女の子になったこと話したの!?」


「そんなわけないじゃない。姪がこっちの高校に入ることになったんだけど制服もらえないかって話したのよ。ほんとは来年実里用に貰おうと持ったんだけど、あんたがこんなことになっちゃったからね~。」


「そうなんだ・・・。ありがとう。」


とてもありがたい。だが、今はそんなことより・・・・。


「早く焼肉食べよ!」


 ―――――


たらふく食ったら片付けは実里に任せて二階の自分の部屋に行く。中3にもなれば家の事ある程度できるようになるから助かる。僕は今日は制服とか見とけといわれたのでお言葉に甘えることにした。部屋に入るとベッドの横に大きなダンボールが置いてあった。


「これか・・・・。」


『あ、ようやく来ましたね。』


「ぬあ!?」


『いちいちそんなに驚かないでくださいよ。』


また、イシャーが僕の頭の中に話しかけてくる。いい加減これはやめてほしいもんだ。


「で、なんの用?」


『心外ですね~。朝言ったじゃないですか。制服とかは今日届くって。』


「まさか、これお前の仕業か!?」


『おかげ、と言ってください。』


「どうでもいいわ!」


『まあサイズはピッタリなはずです。あとそれ以外にも適当な服と下着が入っています。』


「・・・余計なお世話だ。」


『そんなこと言わずに!あ、ちなみにこれで私はしばらくあなたに会えなくなります。』


「そりゃよかった。」


『ひどい!・・・まあいいです。それじゃあ頑張ってくださいね!』


「ちょっと待って。」


『・・・・なんですか?』


「その・・・・なんて言うか・・・ありがとう。」


『・・・・命は大切にしてくださいね。あなたは愛されているんです。それでは。』


ブツッという音と共にイシャーの声は聞こえなくなった。


とにかく、届いた服とかを確認するとしよう。


「・・・・・・・・・・・・・・・・。」


ダンボールの中に入っていたのは、僕が通うことになっている黄燐高校の制服、そして、ヒョウ柄の下着とメイド服。


「あんのやるぉおおおおおおおおお!」


このあと声に驚いたお母さんと実里が僕の部屋に駆け込んできたのは言わずもがな。


 ―――――


次の日目が覚めると妙に下が騒がしかった。とりあえず二階にある洗面台で身支度をしてから下に降りた。すると、そこには目を疑うような光景が広がっていた。何百という取材陣とそれと同じくらいの野次馬が外の通りを埋め尽くしていた。家の扉をお母さんが守っている。一体どうしたというのだろうか。


「ね、ねえどうしたの?」


お母さんに話しかける。


「ああ、悠、おはよう。あのね、お父さんが帰ってきたの。」


「あーなるほどね。」


お父さんは天才ピアニストとして世界中を飛び回っていた。一週間くらい前にスイスに行ったらしいけどどうやら帰ってきたようだ。いつもよりだいぶ早いな。


「で、そのお父さんはどこ?」


「リビングにいるわよ。あんたに会いに来たんだからあってあげなさい。」


ん?なんだって?僕に会いに来た?一体何故?まとにかくリビングに行くことにした。お母さんは未だに取材陣の対応におわれている。


リビングに入ると、お父さんはソファに座って呑気にコーヒーを飲んでいた。


「お母さんは大変なのにお父さんはのんきにティータイムですか?」


「ん?おー、ゆ・・・・・う・・・・・。」


こっちを向いたまま固まるお父さん。手からコーヒーが落ちそうになり、すんでのところで受け止める。


「おまえ・・・ほんとに・・・・悠なのか?」


そうか、お父さんはこの姿になってから会うのは初めてじゃないか。


「そうだよ。」


その後、三度目の説明をすることになった。


「なるほど・・・な。母さんの言ってたことはほんとだったのか。」


「話聞いてたんだ。まあそりゃそうか、って疑ってたのか。」


「そりゃ普通信じられんだろ。だがまあ、お前はやっぱり悠だ。俺たちの子だ。」


そう言って笑う。こっちも笑い返す。すると、玄関の方から声が聞こえてきた。


「ちょっと、お父さん!この人たちしつこいから早く家から出てってくれないかしら!」


お母さん、それはひどいっす。お父さんも苦笑いだ。


「じゃ、ちょっと言ってくるわ。」


そう言って立ち上がるお父さん。男の時より小さくなったせいか、180ちょいのお父さんがやけに高く見える。


「行ってらっしゃ~い。」


僕もコーヒー飲もっかなー。

さっさと学校生活編書けって話ですよね。

もうすぐです。すいません。はい。


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