第1章 ②
登場人物
姫口愛花 本作の主人公 高2
姫口優 愛花の弟 中3
姫口祐希 愛花と優の母
本江和良 株式会社データリティ 代表取締役社長
「ねえ、愛花姉、これ見て!」
優は、まだ布団の中にいる愛花を起こし、スマホの画面を見せた。スマホの画面には、『株式会社データリティが贈る!AI搭載のARマシン、DXファインがなんと特別価格、二五九八〇円!いつ買うの?今でしょ!!』と書かれてあった。
「愛花姉、これ買ってよ!」
「そんな急に言われても買えないよ...」愛花は寝ぼけた声で言った。
「でもさ、見てよこれ!すごくない?スマートホームだって!」
優はさっきとは違う写真を見せた。
「ほとんどが人の声で動いたり、料理とかエアコンとか、全部全自動らしいよ!僕、こんな家に住みたい!」
「優が天王寺高校に合格したら、お母さんにも言ってみたら。ところで、私、今日梅田に行って買い物する予定だけど、一緒に来る?」
「行く!」
優はすぐ部屋に戻り、出かける準備を始めた。
土曜日のお昼前の梅田は、沢山の人で賑わっていた。阪急うめだ本店は全国各地から集まったバームクーヘンが売られていたり、阪神梅田本店はお昼を買い求める人で大盛況だった。
愛花と優はまず阪急のバームクーヘン展を周り、家用の少々お高めなバームクーヘンを買った。愛花は、『値段が高かったら絶対に美味しい!』という考えで少し高いものを選んだようだ。次に愛花たちは母親がネットで注文した食器を受け取り、阪急うめだ本店を出た。次に愛花たちは阪神梅田本店に入り、お昼ごはんを選んだ。お昼ごはんはうめきたのグラングリーン大阪で食べ、午後はヨドバシカメラを周り、優はプラモデルを買った。その後、茶屋町を歩き、雑貨店やNU茶屋町に寄り、必要なものを買い、梅田駅まで歩く途中でスイーツを食べ、梅田駅にたどり着いた。
帰り道、駅の中で、愛花は晩御飯はなんだろうと考えていると、危うく新大阪に向かう電車に乗りそうになったところを優が止め、冷凍食品が解凍されてしまうのを防いだ。ちなみに愛花は考え事をしていると周辺環境について一切考えなくなるので、それを助けるのが優や愛花のクラスメートたち。優はクラスメートたちも大変だな…と思いながら電車の中で単語帳をめくった。
家につくと、愛花は母親の姫口祐希と一緒に晩御飯の準備を始めた。もちろん優は受験勉強と言いたい所だが前にとあることをSNS民に問いかけていた。
『この先、この世界はどう変わるのだろう?』
フォロワーからは、こんな返信が帰ってきた。
『多分あの本江ってやつは、この世界を侵略しようとしてるんじゃないか?』
そんなことはない、と返信し、優は受験勉強に戻った。
優は、この世界の行く末を心配することもなく、ペンを走らせた。
*
六月十日、本江和良は上海にいた。本江は既に使われなくなった工場を買い取り、アリアのAIサーバ一を設置し動かしていた。本江は、この工場をロボット製造工場にし、ロボット軍を編成しようと考えていた。本江の隣には、まだ電源が入っていないロボットがあった。本江はタブレットを取り出し、建設されている内部のAIサーバーに指示を出した。『ロボットを作れ』と。
*
同月十五日、ロボットは約一万二千体まで生産を終了し、本江はそのすべてのロボットにAIを組み込み、ロボット軍の編成を行った。そのロボットたちに指示されたのは、中国政府の占領、および中華民族の殺害であった。
「これからの世界はお前たちの活躍から始まる。そのために、まず初めに中華民族を一人残らずこの世から排除するのだ!」
ロボット軍は、工場を出発し、北京へ向かった。
こんにちは、初めての方ははじめまして、作者のTTです。
連載の第2弾、お待たせしました。一応作者中書きを挟んではいますが。なお、連載は今のところ第1章⑥まで行けそうです。第2章以降は間隔空くと思います。今回では、愛花と優の母である祐希が登場しましたが、しゃべりません。次回以降ではしゃべります。多分。
というわけで③は少し間隔をあけようと思います。
11月上旬には投稿します。




