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魔女召喚!?

続きです。

「はぁ・・・。」

 一向に晴れる気配のない空を見て、溜息をつく。そんなことしたって、晴れるわけないことくらい、ミリアだってわかっている。

「今にも降り出しそうですね。」

 アドリィは顔色ひとつ変えずに言う。

「そうね・・・「キャァァァァァァ!!!!!!」

 シュルエの声だ。

「・・・・・・。仕事、できないでしょう?・・・行ってまいります。」

「え・・・えぇ。いってらっしゃい・・・。」

 ミリアは大きなソファーからゆっくりと身を起こす。マリナを呼び出すために。

 魔力を開放すると共に、床に巨大な魔法陣が浮かび上がる。それを見、満足したかのようにミリアは言った。

「マリナ・スウェイリーンをここへ!!」




 王都の外れにある、深い森。そこに、屋敷はあった。外観にこれといった特徴のないこの屋敷の主こそ、魔女、マリナ・スウェイリーンである。

 主、といっても、この屋敷にはマリナと召使のエルしか住んでいないのだが。外見は17~18位。紫の長い髪をポニーテールにし、同じく紫の瞳は、いつも、どこか遠くを映しているように見える。

「マリナ様、紅茶をお持ちしました。」

「有難う、エル。」

 エル、という名で呼ぶたび、彼女は嬉しそうに笑う。彼女はもともと、エルという名ではなかった。もともと力の弱い<小悪魔>だった彼女は、悪魔の棲む魔界から追放され、森を一人さまよっていたところ、マリナに偶然出会い、助けられたのだ。エルというのは、その時マリナがつけた名である。緋色のショートカットの髪から、ちょこんと生える小さな悪魔の翼。それこそが、<小悪魔の証>であった。

「調べものですか?」

「えぇ、ちょっとね・・・。」

 マリナが調べているのは、エルをの<小悪魔の証>を消して、悪魔として魔界に帰すための方法である。魔女であるマリナは、友人であるミリアや、その執事とはちがい、1000年の時を生きることができる。

 ミリアは魔導師であり、魔女ではない。<人間>として生きている。魔女は、人間ではない。マリナは、遥か昔、禁忌と呼ばれた呪文の詠唱に成功し、魔女となった元人間である。魔女となったその日から、もう何百年という歳月が過ぎた。エルと、出会った。マリナにはもう、そんなに時間は残されていない。外見は、アドリィと同じくらいに見えても、すでに900年以上は生きているのだ。

(私がいなくなったら、エルはどうするのだろう・・・。ミリアにでも頼もうか?あの子ならきっと・・・。)

 ・・・いや。

(私が、なんとかしてみせる。もう時間はないけれど・・・。)

 エルの運んできた紅茶に手を伸ばしたその時―――。

 ――――――――!?

 ちょうど、ミリアの魔法が発動したのだった。



「こんにちは、マリナ。元気だった?」

 魔法陣の中心に現れたマリナと召使の小悪魔(確かエルとかいったか)に笑顔であいさつするミリア。

「・・・えぇ、今ので体調を崩したわ。」

「こ・・・こんにちは。ミリア様・・・。」

 うん、なかなか優秀な召使じゃぁないか。

「体調が悪いなら、お茶でもしていきなさいよ。」

「はぁ・・・はじめからそれが目的だったんでしょう?」

 呆れたようにマリナが言うと、

「うん。」

 ミリアはあっさりと認めた。

 コンコン

「失礼します。紅茶をお持ちしました。」

 アドリィがワゴンを押してやってきた。その後ろで―――。

「申し訳ありませんっ!!ワゴンを横転させてしまいまして・・・。」

 シュルエが深々と頭を下げる。ミスをした、というわけだ。

「ワゴンが横転って・・・。あなたのとこの召使もなかなかやるわね。」

「マリナよりは優秀よぉ。」


「すみませんでした・・・。」

 シュルエが下がった時、すでにテーブルの上には紅茶の用意ができていた。

「さすが、早いわね。」

「うらやましいかしら??」

「私にはエルで十分だわ。」

 その一言で、小悪魔の顔が輝いた。

「今日のおやつはブリオッシュです。」

 ミリアは無邪気に笑った。

うーん、グダグダですね。最近月夜の姫書いてて投稿遅くなりました。

最後のアドリィのセリフwwこれ入れたかったんですよねぇ。

「今日のおやつはブリオッシュだよ~。君は笑う~無邪気に笑う~。」

・・・かなり無理やり入れちゃいました!!

え~・・・、マリナとエルは、私の中ではまんまパチェ&こあです。


そーゆーことで★月夜の姫もよろしくです★

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