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16  8月2日(日)15日目

ロサンゼルス最後の日。

夜10時の便でハワイへ飛ぶ。空港への出発時間まで、ロサンゼルスの街でショッピングをする。

私は白のブラウスに紺のタイトスカートを身につけた。初めて買ったタイトスカート。持参した服の中で一番大人っぽい。

この旅行で買ったものは韓国の空港で買ったミンクのイヤリング、サンフランシスコのMAP、ウォークマン、誰に渡す服になるのか決められない2Lの青地に白い水しぶき柄のメンズシャツ、ユニバーサル・スタジオで買った大学の友達へのお土産だった。

ロサンゼルスでのショピング。

道沿いに並んだ店に順番に入った。もちろん単独行動はしていない。集団行動している。私なりに身勝手な行動を反省している。

ウインドウにおしゃれな服が飾られている店に、みんなにつられて入った。白ベースで両肩が素敵なパッチワークになっているIラインのワンピースを気に入り試着した。よく似合っている。Made in Franceと書かれている。とてもいい。そしてふしぎな国のアリスに出てくる兎が持っているような懐中時計の形のブローチも付いている。値札を確かめると買える値段。買うことにした。一つ買うと次も買い易くなる。

三軒先の店に入ったら、白のフレアワンピースが目にとまった。ウエストに太い黒のリボンがついている。黒でなければミニのウエディングドレスのよう。100ドルと安い気がする。試着するとまた似合う気がする。着ていく場面がなさそうと思ったけれど買ってしまった。みんなもアメリカらしい服を買っていた。満足してホテルに戻り荷造りした。増えた荷物を思いっきり詰めこみ何とかスーツケース一つに収めた。

そして空港に向う時間がきたのでホテルを後にした。機内では、いつも水色のブラウスにジーンズを着ようと決めていたとおり、そうした。ジーンズが一番かさばる。それに動きが楽。時間になり12人全員でロサンゼルス空港に向った。ロサンゼルス空港に午後7時頃着いた。軽食を空港内で食べた。食欲は全くないがスコーンと暖かいミルク注文しなんとか食べた。

手続きをして午後9時になり飛行機内に入った。ニック先生から配られたチケットは後の方の左側の三人掛けシートの窓側。隣の席はみどりさん。その隣の通路側は日本人女性のようだった。私の席からは、中央の四人掛けに座っている信さん、掌くん、蜜、藍さんが見えた。取り残されてしまった気分になった。そんな気持ちと、もう一つ奇妙な考えが頭の中を占領した。私はやはり以前、信さんに何処かで会っている。以前と言

うのは、本当に小さい頃のような気もするし中学生の頃かもしれないし、ほんの数ヶ月前かもしれない。ただ、この旅行とは関係のない、何処かで会っている。信さんの顔を直視して考えても思い出せない。しかし、その奇妙な考えは目には見えない水蒸気が冷えて水になり、さらに冷えて触れようと試みれば可能な氷になっていくように、確信になっていく。そして私の身体も冷えて凍えていくようだった。


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