表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/50

10 7月27日(月)9日目

今日は朝食後、Wanda先生のサンフランシスコ課外授業。

私は、またニック先生の車に乗った。信さんの車の助手席は藍さんの指定席になった。藍さんは嬉しそう。信さんは少し戸惑っているように見えた。蜜もいつも信さんの車に乗っている。Wanda先生は私の隣に座ってくれた。嬉しかった。

オークランドを車2台で出発。サンフランシスコのシンボルのゴールデン・ゲート・ブリッジを渡る。サンフランシスコとサウサリートなどノースベイを繋ぐ赤色の橋。6車線もある。太く明るい未来に繋がる虹の橋を渡っている気持ちになる。

ほとんど車からニック先生に案内してもらう観光。夕食は先日好評だった幸華楼で食べることになった。幸華楼はチェーン店でサンフランシスコにもある。広い入り口から中へと進んだ。インテリアは私が思う中国風で鮮やかな緑、赤色の派手な壁、柱、大ぶりの金オブジェで成り立っている。

私達は奥の個室に通された。真ん中にはやはり黒光りの円卓が私達を数日前食べた日からずっとそのまま待っていたかのように置いてあった。前回と同じようにメニュー表が配られ、一人一品選びみんなで分けることになった。

前回、食べた時、特に美味しかった宮保鶏丁(鶏肉とピーナッツ炒め)を選んだ。二回目なので、要領を得て野菜、肉料理、魚料理、スープとバランス良く、新メニューも頼んでくれて、また楽しい食事となった。最後はフォーチュンクッキーが竹籠には入って出てきた。それぞれ1つ取って紙を開き言葉を読んだ。

紙には(you can find a beautiful thing in daily life.)と書かれていた。とても素敵な大切にしたい言葉に思えた。数人が書かれていた言葉を口にした。私は口にすると予言が消えてしまいそうで黙って紙をお気に入りの白の鞄のポケッ

トに仕舞った。口に出していない信さんも私と同じ言葉が書かれていたのかなと思った。

 そしてまたニック先生の車に乗り帰った。予定時間より早い帰宅だった。車から降り歩いてドームへ行く途中、私の洗濯の石鹸の話を知った信さんが洗濯石鹸を買

ったから分けてあげると言った。涼さんに私の失敗を話したので信さんに伝わったらしい。

コインランドリーへ昨日、洗濯できなかった衣類を持って地下に降りた。すると信さんが直ぐ洗濯洗剤をもって現れた。彼はいつもタイミングがいい。お礼を言って使った。一番欲しいものを一番必要な時にもらえることほど嬉しいことない。

「僕のも洗ってもらおうかな」と自分のTシャツを脱ぎだした。

「だめ」とあわてて洗濯機の蓋を押さえた。私の下着と一緒には恥ずかしくて洗えない。

「信実ちゃん眠れないんだって?」と訊いた。「うん」と答えた。「お酒があるから今夜、僕の部屋に呑みにおいで」と言った。

「ありがとう」とだけ言った。

そして彼がまたTシャツを脱ぎだして、「洗ってもらおうかな」と言った。また「だめ」言い笑いあった。信さんは諦めて帰っていった。とても緊張したので一人になれてホッとした。

私はまた全自動洗濯機の中を見ていた。中の様子は見ていて飽きない。もしこの頃、ドラム式洗濯機があり乾燥までボタン一つで完了したら私は何時間でもずっと洗濯機の中を見ていそうだ。ピーとなって洗濯が終わった。中から取り出した洗濯物は自分の部屋に干す。部屋に戻ると生理が始まっていたことに気付いた。予定より1週間も早い。緊張で興奮したせいだろう。頭も痛くなり寝ることにした。でも中々寝付けない。信さんの部屋に行こうとも考えたけれど、一人で行く勇気はない。夜中に寝ているだろう蜜を誘うことはできない。そしてもうパジャマを着ていた私はどんな服で行けばいいのか、わからなくて行かなかった。そしてカーテンに朝日が当たる頃ようやく、眠りについた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ