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4 7月21日(火) 3 日目

旅行3日目。まだまだ始まったばかりと思うと嬉しい。

今日から暫く規則正しい生活になる。朝は8時の朝食に間に合うように起きてカフェテリアで食事。その後ハワイからみえるWanda先生の英語の授業が午前中にあり、ランチ後は観光または大学内で過す。今日の午後はサンフランシスコ観光する予定。

 英語の授業は私達のドームMary mores hallのロビー隣の屋根のついたテラスで行わる。外に面している部分はすべて硝子の窓で天井も透き通った透明硝子で、とても明るく気持ちの良い空間。窓の外は濃淡がある緑色の木々が植えてあった。天井から見る空は日本の空よりも力強い青に感じた。

部屋は真ん中に楕円型の丈夫そうな木のテーブルがあり周りは簡易的な作りの椅子11脚でギッシリ囲まれていた。そして部屋の隅にはアップライトピアノが置いてあった。

ニック先生は私達の席を指示しWanda先生を紹介してその後、テラスから出て行った。私は外の木々がよく見える席で左隣は蜜で右隣は信さんだった。Wanda先生は丁度向かいの席だった。彼女は、

「My name is Wanda Amy Melton. You can call me just Wanda. I live in Hawaii with my son who is 21years old. In this trip, Let’s try to speak English only. Don’t speak Japanese」のようなことを話した。私たちの英語力では日本語なしでの会話は無理だと思った。英語だけで過したら無口になりそうだ。

それから順に英語で自己紹介をした。昨夜の自己紹介を英語で話した。Wanda先生の隣の席に現地の人がいるなぁ助手かなと思っていたらお寺の弟の方だった。彼は流ちょうな英語で自己紹介した。

「I am Sennbito shou. I am a 3d grade high school student. I have been studying hard for entrance exam. I want to study English at an university」と言った。Wanda先生は彼の発音を褒めていた。すでに彼はアメリカにとても馴染んでいる。

受験生なら家で勉強した方がいいのでない? と思っていたけれど、英語の発音がよく、しっかり勉強してそうで案外まじめな子かもしれないと思った。彼には訊きたいこともあるし、英語がこの中で一番上手に思えるから彼と英語で話そうと思った。年下の男の子は話しやすい。

授業は思ったより本格的だった。初めに英語で書かれたサンフランシスコの町の紹介のプリントが配られた。それを読んで特徴を知り自分の町との違いを話すという内容だった。

私はすぐに辞書を故意に持ってこなかったことを後悔した。今ならスマホで用は足せるのに、あの頃は英単語の意味を知りたければ紙の太い辞書を使っていた。

後悔のわけは辞書を使う必要があったことと隣の信さんに使わせてもらわなければならないからだ。蜜とみどりさんは高校で購入した太い辞書を持ってきていた。英語の勉強が一番の目的なのに辞書も持ってきていないのは、とても恥ずかしい気持ちになった。その上、辞書を共有するため信さんに近づき何度も信さんの足に触れてしまうことで恥ずかしさが増していた。その度にお互い謝っていた。

 配られたプリントにはこんなことが書かれていた。カリフォルニア州のサンフランシスコはゴールドラッシュの時に人が集まり、商店、道、港、ケーブルーカーができて栄えた。ゴールデン・ゲート・ブリッジ、フィッシャーマンズワーフなどの人気観光スポットがある。気候は季節による温度変化が少なく穏やかで夏でも気温が華氏75度(約24℃)を越える日は数えるほどしかない。

だから夏でもノースリーブの人もいれば毛糸のセーターの人もいたのだと納得した。人々の服装も自由で色んな人種の人がいる。観光、金融、カリフォルニア大学バークレー校も近くにあり教育も発展してきた反面、二つの大きな断層があり地震の原因となっている。犯罪も多くアルカタラズ島刑務所と言うサンフランシスコから2.4kmと近い島に1963年まで世界で一番残酷な刑務所があったそうだ。何処にでも明と陰はあるのかなと思った。

2時間ほどで授業は終わった。

その後、授業には参加しない涼さんも合流して女の人達でキャンパスを散歩した。図書館を見つけた。中では本も売っていた。私は英和辞典を買いたいと涼さんに相談した。

「家にあるなら、もったいないし信さんと一緒に使えばいいよ」と言うので買うのをやめた。私は得とか損とかあまり考えずお金で解決できるなら必要な物はすぐに買うことにしているけれど、人の意見にすぐ流されてしまう。

女の子達で男の人達についての会話になった。と言っても主にかっこいい信さんの話題。信さん、龍馬さん、掌くん三人とも、彼女はいないと藍さんが嬉しそうに言っている。話のながれで私にも彼氏の有無を訊かれた。参加した女子も彼氏がいないということだった。男の人は不思議なことに血液型不明の掌くんを除き全員AB型、女は圧倒的に私も含めO型が多かった。一般的に言えばOとABは相性が良くない。医学を学んでいる私は、信じるべきではないけれど、あくま

でそう言われている。

涼さんはO型、ニック先生はAB型、付け加えれば涼さんはかなり美人。均整の取れた顔で化粧も上手で濃く、少し分厚い唇は現時点までは、いつも真っ赤な口紅で塗られている。涼さんには、かなり太ってしまい、かなり年上のニック先生よりも同い年の信さんの方がお似合いなのにと思った。美男美女カップルになる。

その後mills hallでランチを食べ部屋に戻った。私はオレンジのショートパンツ、蜜とお揃いの茶色のトップスから最初の日に着た水色のブラウスに白のフレアスカートに着替えた。ブラウスのリボンは取って少し変化を加えた。足にはベージュのサンダルを履いた。

午後からはサンフランシスコへ出掛ける。今日はフィッシャーマンズワーフの観光とその周辺で買い物をする。オークランドから橋を二つ渡り、サンフランシスコに入り車を停めケーブルカーに乗り終点のフィッシャーマンズワーフに着いた。信さんが大きな重そうなビデオカメラで風景やみんなを撮影している。みんな映りたくて彼を囲んで歩いていた。日本のテレビ局がきて撮影しているかのようだった。

英語が聞き取れる藍さんが面白いことを話した。 

「今、すれ違った人達が私達のことを話していた。私達は新婚旅行の団体で信さんと涼さん、みどりさんと掌くん、私と

龍馬さんがカップルに違いないと言っていた」どれも当たっていない。みんな大笑いした。でも本当にそのカップルがお似合いだと思った。藍さんは不満そうだったけ

れど・・・

私はサンフランシスコの空気を沢山吸い込もうとしていた。写真でみた景色やケーブルカーの中に今、私はいる、夢の世界に入ったみたいだった。

今日はサンフランシスコの地図だけ買った。信さんと龍馬さんはウォークマンを買っていた。日本製なのに日本で買うよりも、かなり安いと言っていた。私も通学の電車の中で聴きたいから欲しいなあと思った。

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