happy life
精神が止んだ時、友達と喧嘩したときは今感じていることを声に出すのがいいよ。
俺は友人に殴られ今までの自分への苛立ちがこみ上げてきた。
「どうしようもないんだよ!」
俺が叫ぶと友人の手が止まった。
「どうしようもないんだよ...。俺のせいで俺が不注意だったせいであいつは俺をかばって死んで、俺だけがのうのうと生きて、周りのやつはそんな俺の気持ちなんてわからねーんだよ!」
俺は行き場のない言葉を友人に吐き捨てる。こんなどうしようのない俺は嫌いだ。
「だーかーらー!お前の彼女はそんなお前が好きで、生きてほしくて、守ってくれたんじゃないかよ!俺はお前がうらやましいと思ったぜ。俺には一度彼女ができたことがあった。だがそいつは単なる金目当てだった。挙句浮気の現場を見た俺に。「あーあ最悪なんでお前なんかと付き合ったんだか」なんて言ってきたんだぞ!」
俺の顔に友人の瞳から出た雫が垂れる。
「それに比べてお前はの彼女は!お前が好きで一緒にいてくれて!同棲までして!初めても過ごして!俺はお前が羨ましい...羨ましい!俺みたいな上辺だけの関係より明らか良かっただろうによ!俺だってそのときはショックで引き籠ったさ!でもよもう自分には関係ないって簡単に受け入れることのできる日が来たんだよ!確かに俺とお前の辛さで行ったらお前の方がきついと思うぜ。だけどよ!それを乗り越えないと先にはいけない...なぁお前ならわかるだろ、いつも俺を慰めてくれたお前なら...」
友人は胸ぐらをつかみながらうずくまった。友人は泣いている。あぁ俺はまだやり直せるのか。あぁ俺は君の分まで生きていいのか。あぁ久しぶりに君の名前を呼びたくなった。
「さつき...俺はお前の分もしっかり生きるよだから見ていてくれよ。俺の一生を。一緒に感じよう俺たちの人生を。」
俺は自分の左手の薬指についている指輪を見た。
「さつき俺は...人見星太はさつきのことを今もずっとこれからも愛してるよ」
俺は指輪と心そして見ていてくれるさつきにそう誓った。
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俺も友人も互いの心が晴れたようだった。
「悪いな。ぼこぼこにしちゃって。」
友人は俺の腫れた顔を見て言っている。そして口元がにやけている。
「いいんだよ。俺が悪かったから。次からはちゃんとお前を頼るよ優斗。」
「そうしてくれ。」
そのあと俺らは一緒に飯を食べに行った。
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「やっぱりおいしいなここ。」
「当たり前だろなんたってここはさつきのお気に入りの店だからな。」
優斗は頼んだマカロニパスタのカルボナーラをパクパク食べていた。俺はよくさつきと食べたオムライスを食べた。ここのオムライスはとてもおいしいでも、さつきのオムライスはもっとおいしい。そう感じながら俺はオムライスを食べていた。
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翌年さつきの2周忌俺は一人でさつきのお墓に来ていた。
「さつき遅くなっちまったな。去年はこれなくてごめんな。考えすぎちゃって入院してた。」
俺はお墓の掃除をする。苔の生えないように、大理石のお墓を掃除する。
「さつき俺たちが付き合って3年目の時に俺は約束していた旅行に行くことにしたよ。行先はさつきが行きたいって言ってたフランスに行く。見守っててほしいさつきとの新婚旅行を。」
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あれから10年が経った。俺はもう30歳になった。
「星太久しぶりじゃん。元気にしていたか?」
今俺は大学の時の同窓会に来ている。中退した俺にも招待状が来たときはびっくりしたが今は同窓会を楽しんでいる。
「優斗久しぶり。奥さんは元気か?」
「あぁもちろん。最近妊娠したことが分かってさ喜んだよ。俺たちにも子供ができるってね。」
優斗はあれから職場で運命の人を見つけ、結婚した。何とも喜ばしいことだ。そして子供もできると来たら祝福せざる負えない。
「おめでとう。これからも幸せにな。」
「あぁ!当り前さ。」
職場から緊急の電話がかかってきたため俺はしばらく席を外した。
「どうされました?」
「人見先生急患です今すぐ病院に戻ってきてください。」
俺は医者として働いていた。
「分かった。すぐに向かう。」
俺は最後に優斗に「今度飲みに行こうな。俺職場に呼ばれたから帰るわ。」
「分かった。それじゃあ仕事がんばれ。」
「あぁ!さつきが救ってくれたこの命で俺はひとを助けるよ。」
この作品は終わりました。
付け足し、星太は10年間の中で大学を入り直し医学部を卒業の後医師となりました。ちなみに医師になってまだ1年も経ってません。でも担当医師に何人からか選ばれております。そのうちの1人の様態が悪化したために呼ばれました。