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第1話 どうして俺は6畳1間で寝てるんだ

 まぶたの向こうに、朝日のまぶしさが透けていた。

もう朝か。昨日イッシの街まで火炎の花を買いに遠出したせいか、体が重い。道草食わずに、さっさとテレポートしてもらうんだった。

 しかし、今日もやることはたくさんある。最近ホグワットの川沿いに住み始めたミヤモの家で家具の組み立てを手伝う約束がある。いつまでもベットの中にはいられない。俺は体を起こして、大きく伸びをした。

「……ん?」

 いつもより天井が低い気がする。寝ぼけているのだろうか。

 ごしごしと目を擦る。正面を見ると、仏壇が鎮座していた。

「うわっ」

 おもわずのけぞる。なんて縁起の悪いところで寝ているんだ俺は。……いや、そうじゃない。

 昨日の夜、俺はホグワットの森の中にひっそりとたたずむレンガ造りの家で、野生のヒュージから採れたふかふかの羽毛のベッドで眠りについたはずだ。なんで仏壇の目の前で寝てるんだ。

 あたりを見回す。くたびれた扇風機、色あせた押し入れの戸、皿の上の蚊取り線香、ほつれた畳。

 脳みそがぐるぐると音をたてて急稼働する。おかしい。どう考えても、ここは俺の家じゃない。まして、ホグワットの森でも、アスカルの国ですらない。

「すー……すー……」

 となりから聞こえる寝息に気づく。おそるおそる、左隣に視線を落とす。

 そこには、白髪しわくちゃのおばあさんがいた。アスカルの国には、俺以外いるはずのないアジア人。黄色人種丸出しの、鼻のひくいおばあさんだった。

 異世界転生して早20余年。どうやら俺は、再び現代に戻ってきたらしい。


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