表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/4

第1章 解せぬ。

「うっはぁうっはぁうっはぁっ…」

「田辺っ!何してる!さっさと走れっ!!」

「オイコラァ!とまれぇーっ!」

追われてます。助けてください。

5分前…


「門番は黙らせたし、さっさとずらかるか」

「そうっすね」スタコラサッサ

俺たちは壁の門を小走りで離れ大通りを左に逸れて小道に向かおうとした。

「貴様ラァァっ!ぶっ殺してやららァァァァっ!」

「「え…」」

どうやら一部始終を見たのだろう。8人ほどの鎧の兵士が怒鳴り声を上げながらこちらに突っ込んできた。

「あかん逃げたれっ!」スタッ

「ちょ!待ってくださいって?!」

そんなの聞いてない。そもそも見てたんならその時来ればよかったじゃないか!

「大して今と状況変わらないじゃないですか!」

そうかそうか。

「田辺っ!」

「はいっ!?」

「心の声に突っ込まなくていいぞ!」

「はいっ!」

で今に至るわけだ。もうかれこれ5分ぶっ通しで走ってるんだ足がマジンガーZしそうだ。しかもハッピーセットですよと言わんばかりに兵士が15人に増えてやがるく○ったれがふ○っく。

「言葉が汚いですよ」

「おい」

「はい…」

さらに兵士に媚びを売りたいであろうそこらへんの市民が投石やら横から突っ込んで来るんだなんでだよ。

「言葉が汚な…」

「おい」

「うっす」

「田辺ぇ」

「はい?、、」

「このままじゃラチが開かない」

「ですね。ハァハァ…」

「15人くらいやれるか?」

「やってみます」

「よし決まった」

一気に体を180度に捻る。それと同時に腰のナイフを鞘から右手で逆手に抜き出す。そのまま二人が真ん中の兵士に刃を向けて一気に突っ込む。戦いは所詮数で大抵決まる。もしも全体の数が負けるのであれば部分的に数を集めて1点ずつ1点ずつ潰せばいいだけだ。

「ぬぉっ!」

鎧に刃が通らないのは百も承知。だから左手で首を掴んで投げ飛ばした。

「クハァッ…ハァッハァッ…」

息が苦しそうだ。こいつは気にせんでもいいな。

「次はどいつだこの野郎」

「くそったれ。潰してやるァァァァ!」

残りの14人が一斉に剣を抜いて突っ込んでくる。

やむ得ないか。殺すしか…

「待て」

くそったれ増援か。そう思い後ろを向いた。

「…あ」

見たことあるぞ激しく既視感があるぞ。なんかグレネードでゾンビもどき血祭りにあげた後に兵士が来てなんか一人金ピカの鎧居るな思ってたら部下みたいなやつから「アリル殿」て呼ばれてたアイツだ!

「散々手間をかけさせた上に恥じまでかかせたな…」

キレてんな。

「その上部下にも手を出すとは…舐められたものだ」

「知らんな」

知ってるよ。門番にSMプレイさせるわ、市民の前で部下呼吸困難にさせるわ、そりゃキレるわ。

「ほう知らんのか。…く…おいっ!皆の者聞けっ!」

いきなり市民に向かってアリルが叫び出した。

「この反逆者を!…これよりこのアリル・シーナが公開処刑するっ!」

「やっちまえぇ!」「アリル様ぁ!」

市民から盛大な応援が飛ぶ。どアウェイだな。

「覚悟しろっ…この反逆者ァァ!」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ