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転生し、最強となる  作者: 食パン
高校生編
63/66

Sクラス決勝トーナメント4


 上空にいたレーアは、体をレーザーで貫かれたあと唐突に落下し始めた。


「うああああ!落ちる!落ちちゃう!」

「何言ってるんだ。転送魔法を使えばいいだろうが」

「だって砂煙が立ち込めてるんだもん魔法が使えないよ!遠くまで飛ぶ魔力もないし!」


 あー。砂煙も固体だからなあ。使えないのか。


「じゃあ落ちて死ぬしかないな」

「え?ちょっと!助けてよ!」

「いや、試合まだ終わってないし。大丈夫、死んでも生き返らせることくらい出来るから」

「負けでいい!負けでいいから死ぬ前に助けて!」


(そうか。じゃあネン、よろしく頼む。俺はもう魔力がなくて無理だ)

(しょうがないなあ)


 地面に落下する直前に、ネンの風魔法によってレーアは助けられた。首から下が無い以外は無傷だ。


「あー!怖かった!ありがと、ネン君!」

「ったく、自分で墓穴を掘るようなマネしないでよね」

「あはは、ごめんごめん」

「それで?バート君は大丈夫なの?」

「ああ、元に戻ってない部分も結構あるけどまあ何とか生きてるよ」

「そうなんだ。じゃあ体の材料取ってくるね」

「おう、ありがとな」



 ネンが材料を取りに行ってくれている間に、俺が勝利したというアナウンスが流れた。しかし大抵の観客は気絶しており聞いていない。


 少し残念な気もするけど仕方がない。起きた時に気付くだろうからそれでいいや。




 三十分後......




「よし。やっと元に戻れたぞ」


 魔力の回復に結構な時間が掛かってしまった。肺が一部損傷していたので仕方ない。


「終わった?終わった?なら早く!そろそろ本当に私死んじゃうって!」

「大丈夫だって、そう簡単に死なないよ」


 そう、本当に死なないのだ。首だけになったら普通はすぐ死ぬものだがこの世界ではそうでもない。


 魔力が尽きるまで死ぬことはないし、脳みそを普通に使うくらいではそんなに魔力は要らないのだ。


「じゃあ治すぞ」

「よろしく!でも何か女の子の体を作るって卑猥じゃない?」

「もう慣れた」

「ええ?そんなに沢山の女の子の裸見てるの?バート君のえっち」

「裸?えっち?......あのなあ、体を作るってのはそんな簡単なもんじゃないんだよ。そりゃ外見もちゃんとしなければいけないから外見もしっかりと見る。だけど重要なのは中身だ。それにはまず遺伝子解析から始めて肉体構造を粗方把握。それに加えて脳からの情報も解析する。これは成長していく間に起こった肉体への影響を調べる目的だ。これらが終わってようやく準備が完了だ。先の手順で概形を決めてからあとは細かい部分に手をつける。例えば筋肉のつき方、血管の走り方とかだな。中でも特に大変なのが神経だ。難しいぞ?筋肉やその他の臓器との関わり合いを考えながら走らせなければならないからな。少しでも失敗するとその時点でアウトだ。あと配置も殆ど前と同じにしなくてはいけない。手術前と後で感覚が違うと困るからな。劇的に前より良い状態に出来るならその方が良いがそんなケースは稀だ。それに神経の構造自体も面倒くさい。脳ほどではないとはいえ電気信号を扱う以上緻密な構造となっているので丁寧な作業が求められるのは当然と言えば当然かもしれないが。そんな神経の本丸とも言えるのが脊髄だ。脊髄は最初の方は苦労したぞ。頭がおかしくなるほどやる事が多い。大体だな、皆人間の弱点といえば心臓を思い浮かべるが、絶対に脳と脊髄の方が弱点だ。心臓なんかぶち抜かれたところで特に問題はない。血液を流すことなんか造作もないからだ。だが脳と脊髄は違う。こいつらは他の臓器と違って命令系統なんだ。心臓が壊れても命令は出来る、つまり自己治療が出来るが、脳と脊髄がイカれたらそうはいかない。脳は言わずもがな、脊髄がやられてもなかなか治すのはキツイだろう。怪我の程度にもよるが体の感覚が消えるんだ。そんな中でちゃんと元どおりの体が作れるのか?そんなもん目隠ししながらパズルを組み立てるようなもんだ。不可能と言っても過言ではないだろう。さて、話が飛んでしまったな、脊髄を作る話に戻ろう。脊髄を治す面倒くさいところは多岐にわたる種類の神経が無数に集まっているところだな。下手すると付けてはいけないところ同士が引っ付いてしまったり、何かとトラブルが起きやすい臓器なんだ。とまあここまでで概形、体の根本が作られたわけだ。後は正直おまけ。適当でも大丈夫な部分だ。もちろんちゃんと作るけどね。さて、じゃあ今までの臓器や何やらを何から作る?大体は獣からだな。つまりだ、獣の体から必要になってくるものを選定、抽出し、それを組み立てなければいけない。ヒトの体と獣の体では何だかんだ言って結構違うからな。もしかすると欲しい物質がないかもしれない。その場合は新しく作ることになるだろう。それも面倒くさい。まあ話したいことはもっとあるがここまでにしておこう。ほら、これだけやることがあるんだ。しかもこれを何千、何万人とやってきたんだ。もう裸とか裸じゃないとか言ってる場合じゃないんだよ。そりゃ最初の方は、俺は今女の子の体を作ってるのか、とか思ってたよ?でもそんな感情は百超えたあたりから消え始めて今ではもうそんなことは考えられない。大体体を作るのがえっちだのなんだのと言っているがそもそも何によってヒトの性的感情が引き起こされるのかというとだな......




「ふあぁ、ネン君、バート君ってクオン君に勝てるのかな?」

「さあ?」


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