Aクラス決勝戦1
父親が他人の連帯保証人になりたがってて笑う。笑えないけど。
次はAクラスの決勝戦だ。出場選手はソークとフィア。二人とも一年生の時からずっと一位と二位をキープし続け闘技大会の予選も難なく勝ち上がったらしい。
二人とも流石だ。この前見た時も三位以下に圧倒的な差をつけて成長していたからな。楽しみだ。
正直Sクラスの戦いよりも楽しみかもしれない。Aクラスの方が見た目的に迫力がありそうだからな。
お、もう始まるみたいだ。選手入場の合図でソークとフィアが入ってきた。さて、どっちが勝つかな?
「ようやくこの時がやってきたな。ずっとフィアと戦うのを楽しみにしていたんだ」
「私もよソーク。一位の座をずっと譲ってきたけれど今日はそうはいかないわよ!」
「お二方準備はよろしいでしょうか!......はい!それではAクラス決勝戦始め!」
重厚な鐘の音が響き渡り決勝戦が始まった。
先に動いたのはフィア。風魔法を操る彼女は素早く動きながら相手を撹乱しながら隙を突いて一気に攻め込むのが得意だ。
細かく風刃を飛ばしながら距離を詰めていく。
しかし、対するソークは水で剣を作り風刃を斬り散らしている。
「流石にこの程度じゃ牽制にもならないわね!」
「ああ!次は俺の番だ!」
先程の水の剣を振り回し水刃をフィアに向かって飛ばしていく。
フィアはそれを難なく避けていくが、
「今だ!烈刃!」
パァン!と弾けた水刃が大勢の細かい刃となってフィアを襲う。
「ウグウウウッ!」
とっさに体を守った腕、足に無数の軽い裂傷が出来、少なくないダメージを負った。
「魔力をケチって撃ち落とさず逃げに徹したのは悪手だったね」
「......ふふ、そのようね。判断を誤ったわ」
裂傷が圧縮した空気によってすぐさま塞がれていき流血が止まった。
「でも勝負はまだこれからよ!」
「いやこのまま勝たせてもらう!」
ソークは地面に手を付き構えた。
「水海!」
魔法を唱えると地面から水が滲み出始めあっという間に水深3cm程度の水で闘技場は埋め尽くされた。
「何これ?ただびしょびしょになっただけっ⁉︎」
何かに気づいたのか咄嗟に空へ飛び退いた。
「ははっ、今度はいい判断だねフィア。もう察しがついてると思うけどこの水には全て俺の魔力を通してある。つまり......」
ボコボコッと水面から巨大な三匹の龍が生成されフィアへと狙いを定めた。
「こういうことも出来るんだ。さあ、どうする?」




