闘技大会前日
高校三年生になり、いよいよ闘技大会前日だ。明日のために今まで頑張ってきたので成果を発揮させクオンを倒してみせる。
試合はトーナメント形式で行われるらしいが、残念ながらクラス別に行われるそうだ。ソーク達とも戦ってみたかったんだけどな。
となるとネンやレーアと戦うことになるのか。なら一応対策をしておこう。多分勝てるけど当たると分かっているのに何の対策もしないのも変だしな。
取り敢えずネンからいこう。攻撃手段は風魔法とテレパシー。
うん。特に問題はないな。もしかしたら最初の電流魔法で勝てるまであるかも知れない。
次はレーアか。攻撃手段は瞬間移動、もっというなら任意の空間内の量子情報を書き換える魔法だが。
まあとにかく、何処にでも物体を瞬間的に移動させることが出来て、その場所は物体の有り無しに関わらないということだ。
なかなか強敵だ。脳の量子情報を書き換えられたら消滅してしまうわけだからな。とはいえこれも対策可能の範疇だろう。
あまりしたくはないが体を薄く大きく引き延ばす。これならば物体を埋め込まれたところでダメージは最小限に抑えられ、すぐさま修復が可能だ。
運動場くらいまで大きくなれば多分大丈夫かな。そんなデカいものはないから転送して消滅させるのは出来ないだろう。
あんまり人外にはなりたくないが致し方ない。一撃で死ぬよりはマシだ。あいつ多分遠慮しないからな。本気で殺しにかかってくる。
こんなもんか。後はやってみなけりゃ分からないからな。考えすぎるというのも良くない。思考が固定されてしまいがちで危険だ。
さて、「身体のことなら何でも屋」に行って治してこよう。明日は多分開けないだろうし。
「先生、あんた闘技大会出るってのは本当ですかい?」
「ええ、出ますよ」
「頼んますんで死なんといて下さいよ。まだまだ診察を望んでるやつ沢山いるんでさ」
「大丈夫ですよ。死にませんって」
「まあ先生ならそうかも知れねえが......。でもクオンっていうこの国でも一番強えやつとも戦うんだろ?勝算はあるんで?」
「ま、やってみないと分からない部分もありますが、勝てると思いますよ」
「応援してっからよ。頑張ってこいよ!」
「あはは、ありがとうございます」
元気だなー。




