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転生し、最強となる  作者: 食パン
中学生編
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止まらない成長


「やっとワシの番じゃ!先生、実は足が悪くての、治して欲しいんじゃ」

「いいですよ。どんな感じにします?」

「うーむ、細い感じもいいし、ムキムキなのもいいのー。どうしようかの」

「早くしろよ!こっちは待ってんだよ!」

「うるさいな!黙っとれい!」

「まあまあ、落ち着いてください。また明日も来ますから」


 噂が流れてか、あれから大繁盛の大賑わいを見せており、店先には長蛇の列が出来てしまっている。もう辺りは暗くなってきており、そろそろ閉店の時間にしたいところだ。


 これまでに二百人は治してきた。それだけやっていると途中から材料が無くなってきてしまったので取りに行ってたりはしていたが、特に休むこともなく働き続けだ。


 なのでだいぶ魔力が減ってきた。魔力量は多い方だが流石にしんどい。


「じゃあこのお爺さんで最後にしますので後の方は明日またお並びくださいー」


「ええー⁉︎」


 いやいや、仕方ないだろう。こちらも私生活があるのだ。渋る客を全員追い帰し、爺さんを治した後店を畳み学校へ戻る。


 ゴロリと新たに与えられた自分の部屋に寝転びながら今日の出来事を振り返る。


 というのも思わぬ収穫があったのだ。一人目を治療している時に思ったのだが、治療をする時、俺は人に手を触れる。つまり、電気魔法で電荷を付与できるのだ。


 これは凄い。ロート王国民全員を俺の魔法の支配下に置ける可能性が出てきた。一回電荷を付与してしまいさえすれば、後は近づくだけで電気魔法の対象に出来るからだ。


 と言っても、別に支配がしたいというわけではない。人助けに有用だから凄いのだ。あらかじめ電荷を付与し、操作できるようにしておけば、助けられる可能性がグンと上がるからな。


 あと、もしかしたら電荷を付与した人からなら思考を読み取れるようになるかもしれない。そうすれば犯罪防止に役立つぞ。


 何だか夢が広がってきた気がするな!





 次の日。今日は朝から店を開くために早起きをして中央の街へやってきた。今回はちゃんと材料をたくさん獲ってきたので休憩なしで出来るはずだ。


 あ、もう数十人並んでる。早いな。確かにぱっと見でも重症そうな人が多いし、相当困ってたんだろうな。


「皆さんお待たせしました。今から店を始めますのでもう少しお待ちください」

「やった!待ってたんだ、出来るだけ早くしてくれ!待ちきれない!」


 ヤバいテンションで急かされながら、店の準備(と言っても看板を立て掛けるだけ)を終わらせ、一人目のおっさんを呼ぶ。


「いやあ!待ってましたよ先生!あんたは俺たちの救世主だ!」

「そ、それはどうもありがとうございます。それで、どういったお悩みで?」

「それが、傍目じゃ分かんねえと思うんだが、不治の病にかかっちまってるんだ」

「ほう、不治の病ですか」

「どうも医者にも打つ手がないらしく、余命はあと半年だって言われてるんだ」

「成る程、じゃあちょっと体、見させてくださいね」


 体をパカリと開けながら、順番に上から臓器を調べていく。不治の病であと半年ならどこかに異常があるはずだ。





 ......あった。がんだな。胃がん。


 どうしようかな。周りの臓器まで浸潤してるや。......総取っ替えが手っ取り早いか。


「安心してください。治りますよ」

「本当ですか!ありがとうございます!」

「ですが、体の中を取り替えなければいけないんですけど、いいですか?」

「問題ありません!死ぬよりマシです!」


 そりゃそうか。では取り替えよう。


 いつも通り、遺伝子情報を元に獣の肉体から臓器を患者の体の中へ作り出す。材料には患部を使ってもいいんだけれど、またがんになりそうで縁起が悪いよな。


「しっかし不思議ですねえ、何で体がパックリ開いてるのに痛くないんでしょうか?」

「そういう魔法なんですよ」

「羨ましいですなー、やっぱり真魔法は」


 真魔法ではないけどな。


 よし、完成だ。


「どうです、気分は」

「うーん、自分では分かりませんが、でも治ったんですよね!」

「それはもう、保証します。あとついでに疲れやなんかも取っておきましたので体も元気になっているはずです」

「おお!確かに!何から何までありがとうございます!」

「いえいえ、ではお大事に」


 悩みはすっかり取れてしまった様子で、浮かれながらおっさんは帰っていった。


 よし、今回も収穫があったな。ついに、がんの細胞を手に入れることが出来た。これの細胞情報を読み取れば、がんの複製も可能になるはずだ。


 流石に電気魔法でもよっぽどの知識がなければゼロからがん細胞や、その他の物質を作ることは出来ないからな。一回情報を手に入れておかなければいけなかったのだ。


 使う時があるかは分からないけど。でもあるに越したことはないだろう。


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