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転生し、最強となる  作者: 食パン
中学生編
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Sクラスの仲間入り


 その後数日、自習とサボり三昧で過ごしていたら今日校長室へ呼び出された。悪い用事ではないようだが、一体なんだろうか。


 扉を叩き、中へ入ると、校長が何か納得した様子でこちらを見てきた。


「成る程。やはりバート君、君は確かにSクラスへ上がるべき人物のようだな」

「俺が、Sクラスに?」

「そうだ。昇格おめでとう」

「......ありがとうございます。それで?Sクラスになると何か変わるんですか?」

「まず、授業は全て免除となる。もちろん受けたければ受けてもいいがね。あとは要望を言ってくれれば出来るだけ対応しよう」


 授業免除か、嬉しいな。まあ教育機関が授業を免除するって訳が分からないような、本末転倒のような気もするけどまあ良い。


「では、ヒトを下さい。色々実験をしてみたいので」

「ヒトを使った実験か。何をするつもりだね?」

「ヒトについて詳しく知りたいのです。そのために、壊しても良い活きの良いやつを何体か支給して下さい」

「ふむ......ま、構わんだろう。ただ、専用の部屋でやってもらうぞ。外部へ漏れたら何かとまずいからな。では一週間後に渡せるようにしよう」

「分かりました。では、よろしくお願いします」


 これは有り難い。ヒトだけは手に入らなくて困っていたところだ。


 人を助けようというのにヒトについて知らないというのは終わっている。ある程度人体の構造を理解するのは必須条件だ。


 いや、構造を理解したいというのは少し違うか。本を読んであらかた知っているし。本当に知りたいことは電気魔法が実際どのように役に立つのかだ。


 傷口を塞ぐ、千切れた腕をくっつける、などは自分の体で暇な時に試したことがあるが、流石に自分の神経や脳までは弄りたくない。試すなら他人の体でやってみたい。


 あとは元に戻らない施術もか。他人の体でなければ出来ないことは結構ある。それが死刑囚の体なら、なお良い。楽しみだ。


 諸々の基本事項を伝えられ、校長室を後にし、どうしたものかと外に出る。


 授業は無くなり、外出も自由。空を飛ぶことも許可されており、何でも出来る。


 ま、そうは言っても電気魔法の上達が目下の最重要課題だ。というわけで基本は電気魔法の訓練の時間に当てることにしよう。


 ......ん?誰かこっちに来るな、ネンか。ちょうど良いところへ来てくれた。


「やっほー!久しぶりだねー、元気だった?今日からSクラスになるって聞いてたから飛んで来たよー」

「あー、もうそんなに伝わってるのか」

「いや?テレパシーで読んだだけだよー」

「そりゃそうか。それで、何で来てくれたんだ?」

「何でって......。理由がないと来ちゃダメなのかい?お祝いに来ただけさ!」

「確かに。ありがとう、嬉しいよ。それでちょっと相談があるんだけど」

「何?クオンのこと?」

「そうだ。ある程度クオンに対抗するための電気魔法は出来上がってきたんだが、まだ足りないんだ。だから手伝って欲しい」

「ああ!そういうことなら良いよー。僕は何をすればいいのかな?」

「風魔法を俺に向かって当てて欲しい。最初は弱い魔法で頼む」

「ふーん。まあいいや、いくよっ!」


 ヒュオッ


 息する間も無く放たれた風がこちらへ襲いかかってくる。威力は弱い、が洗練されている魔法なのだとひしひしと伝わってくる。


 このくらいなら、何とかなるな。


 自分の周りに魔力を広げ、電荷の操作をする。入ってきた空気を陽電荷に変え、身体に接触しないよう流れを変える。


 風魔法は俺を避けるように動き、散り散りになってしまった。


 でも痛い。ちょっと当たる、腕や足やら末端に結構当たるぞこれ。


「おおー、なんかちょっとクオンっぽい?」


 だいぶ荒削りだけどな。だが初めてにしては上出来だろう。では次だ。


「じゃあネン、さっきと同じ強さでもっかいやってくれ」

「もう一回?いいよ。それっ!」


 ヒュオッ


 先ほどと同じように風がこちらへ襲いかかってくる。上手くいくかな?


「雷電」


 バチッ


 と弾けた音とともに吹き荒れていた風がみるみる静かになり、やがて消えた。ネンが放心したように立ち尽くしている。電気が当たったわけじゃない......な、違うっぽい。よし、作戦は成功だ。


 まあ、これはクオン用じゃないが、一回やってみたかったのだ。空気を電気でプラズマにして風魔法を防ぐってやつを。


 思った通り、気体の空気でないと上手く風魔法を使えないようだな。一回プラズマ化してしまえば操作が不能になり、あっという間に風魔法を無力化出来る。


「な、何したの......?今、なんか風魔法がバラバラになったような......」


 おっ、鋭い。流石ネン。


 空気をプラズマにしたんだよ。


「プラズマって何なんだよー」


 早い話、空気をバラバラにしたってことだな。


「そんなこと出来るの?凄いなー」


 まあ、あれだけ弱くしてくれたから出来たんだけどな。もっと強かったら多分無理だ。だが、訓練次第ではいずれネンの本気風魔法をも無効化できる日も来るかもしれないな。


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