炎魔法の極み
二時間目の今、俺は図書館で自習をしている。中学校の炎魔法の授業で学ぶものがもう無くなってしまったからだ。
中学校での最終目標は温度を上げることと形状変化の円滑化だ。それ以上は炎魔法を選択した高校生の範囲になってしまう。
そしてそのレベルの習得は済んだので、自分で炎魔法の勉強、実践をしているのだ。
ところで、本を読んでいて感じたのだが、魔法にはそれぞれ極みがあるのかもしれない。魔法士の最終目標と言い換えてもいい。
特に炎魔法の場合は、色のない透明な炎を作れるようになること。これしかないと思う。
もちろん火力を上げること、形状を変えることも重要ではあるが極みではない。それはただのレベルアップに過ぎない。
まあ電気魔法と複合させなければ不可能だとは思うが。光についてはどうしても電磁気力の分野になってしまうからなあ。
そもそも、なぜ色が付いてる、つまり可視光が放たれているのかというと、燃焼時に高いエネルギーの状態、励起状態になった原子や分子が、エネルギーが低くなる際に光子が放たれてしまうからだ。
なので、透明な火を作るには光子を外に出さない様操ってしまえばいいのだ。
うーん、全く見えない当たればタダでは済まない灼熱の魔法か。恐ろしい魔法だな。重力を操るクオンには効かないだろうが他の人たちになら完勝出来るんじゃないかな?
やっぱり電気魔法って強いなあ。まあ、根源的な力のうちの一つだから当たり前っちゃ当たり前なんだけど。
ふう、こんなことを室内でグダグダ言ってても始まらないか。早速外で透明な火の訓練をしに行こう。




