テスト終了
五秒ほどかけてゲーアの元へ戻ると、未だに巨大化した体のまま待たせてしまっていた。
「さすがだ。無傷とはな」
「いやいや、めっちゃ痛いよ。お腹が」
「そういうのを無傷というのだ!」
「え?まさか、風穴開けるくらいのつもりだったのか⁉えげつないなあ︎」
ゲーアはまたしても突進し、こちらへ攻撃を仕掛けてきた。蹴りか、殴打か。
だが、こちらだって二回も黙って食らってやるつもりはない。反撃だ。
さっきぶん殴られた時に陽電荷を付与しておいたので、俺の周りに電場を発生させゲーアをはね飛ばす。
「なっ?うおああっ!」
まさかはね飛ばされるなんて思ってもいなかったゲーアは、なすすべもなく地面に転がった。
「ほらほら、こっちから近づいてあげるよ」
じりじりと近づいていき、力を強くしてやる。あと3mくらいまで近づいたが、四つん這いの状態でまだなんとか耐えているな。
「やっぱり筋肉があるとそれだけ耐えられるんだね。羨ましいなあ」
「うるさい。なんなんだこの力は!」
「ふふ、俺の魔法はこれだけじゃないぞ。そろそろ終わりにしよう。雷電!」
バチンッ
「かはっ......」
俺の電気魔法によって、ゲーアは気絶した。俺の勝ちだ。
「すげえ......」
「1番って強いなあ......」
「あのゲーアって奴の筋肉戻ってないけど大丈夫なのか」
「あ、吹っ飛ばされた」
気絶したことによって抗力をなくしたゲーアの体が飛んでいってしまった。
「しまった。電場解除するの忘れてた......」
まあ無事っぽいし、いいかな?
最初から雷電使って気絶させれば良かったんだけど、周りに強いアピールしとかないとダメだなあと思ったんだよな。無駄に挑戦権使わせてしまうともったいないからね。
炎魔法で勝負を挑まれても、水魔法でも、風魔法でも勝てるから特に順位が変わる危惧はしていない。まあ、風魔法は電気魔法による擬似的なものだけど。
さて、始業式まで他の人を見て待ってるか。
ようやく、終了だ。もうすぐ始業式が始まる。ちょっと昼寝をしたのであまり眠くはない。お、ゲーア発見。
「おーい、ゲーア!4番維持できたかー?」
「......」
無言でどこかへ行ってしまった。そういえばもう体戻ってたな。またブカブカになっていた。
あ、ソークとフィアも発見。
「ソーク!フィア!二人はどうだった?」
「バート!俺達二人ともそのまま2番と3番だ」
「おー!凄いじゃないか」
「でも、ゲーア君は誰かに負けちゃったらしいわ」
「へー、まああれ体に良くないって言ってたし、限界が来たのかもな」
さて、喋っていたらもう始業式が始まるみたいだ。二年生、楽しみだなあ。




