空を飛ぼう
「よし、だいぶ熱さを軽減しながら炎を生成出来るようになったぞ」
完全に外に出る熱をゼロにすることなど不可能だし、そこまでいくと逆に魔力を消費してしまうことになる。何事もバランスが大事なのだ。
「本当は炎の形を渦にした方がいいんだけどな」
酸素の供給口を作ってあげないとよく燃えないので表面積の広い渦形が良いと思うのだが、そこまでのコントロール力はまだない。
もしくはドリルのようなイメージの方がいいかもしれない。スピードが出そうだし、強そうなイメージもあるからな。あと、前世の高校生の時に触ったこともあるし。まあ、それは後の機会にやることにしよう。
「結構時間余ったな。あと十分くらいだけど電気魔法の訓練をしよう」
とりあえずは空を飛べるようになりたい。ロマンであるし、空を飛べないようでは魔法士としてはどうかと思うのだ。
ではどのように飛ぶのか、体外に電場を発生させて飛んでみようかと思う。まだ自分の魔力内にのみでしか自由に電場を発生させられないので、魔力を伸ばしながらになるが。
自分の体を陽電荷か陰電荷にして電場から力を加えて飛ぶようにすれば割と安定性もあるだろうし、方向決定も出来ると思うし、結構良い方法なのではないかと思う。
電磁気力を使った乗り物だとリニアモーターカーがあるが、あれは磁力だしなあ。こちらの方法が簡単でいいと思う。
では早速やってみよう。最初は鉛直に飛ぶ。重力と平行の力を加える方が、最初はシンプルでいいだろう。
自分の体には陽電荷を加えて、電場を上空に伸ばした魔力内に発生させる。自分は陽だから、上空側を低い電位に持っていくと......おお!飛び上がったぞ!
うんうん、最初にしては結構速い!五百メートルを五秒で来てしまった。急に止まると死んでしまうかもしれないのでちょっと流しで飛行してから空中に停止する。
えーと、500mを5秒で等加速度運動したとすると、加速度は40m/s^2で、最高速度は720km/hか。空気抵抗は、電気魔法で空気を排除したのでそんなにない。鉛直飛びなら最初はこれだけ出来れば成功だと言っていいな。
体にかかる負荷は魔力による身体強化があるからある程度まではいいけど、将来的には負荷を軽減する案を考えないといけないな。




