第24話 ドラゴン
本日3話目
結局は、ドラゴンを助けることにした。そのドラゴンがやられた傷は深いが、命に関わるものではないらしい。ただ湖の中にいたら血が流れるの止まらないらしく、ずっと湖の中にいたら危なかったようだ。
『娘よ、助かった』
「引き揚げたオルクに言ってくれ」
『なんか、我は戦い以外で呼ばれるの多くないか?』
「いいじゃない。役に立っているんだから」
『なんか、納得いかねぇ……』
オルクはブツブツと言いながら、魔界へ帰った。
『娘は召喚魔術師か?』
「うーん、何処でもいるような召喚魔法を使う人とは違うかなぁ。それよりも、何があったのか聞かせてよ?」
『ワシは縄張りを広くするために、近くにいたドラゴンに挑んだが、負けたわい!』
「え、縄張り……まさか、ここは別のドラゴンの縄張りに入っているの?」
『そうなるな。アイツは強くて歯が立たんわい!』
「厄介なことになったな……」
もし、縄張りにいる私達を見つけたら、ドラゴンは間違いなく襲ってくるだろう。目の前にいるドラゴンが歯が立たないと言うぐらいに強い。
せっかく、いい条件の立地だったが引越しが必要になるかもしれない。
「……せめて、あのドラゴンの強さだけはわかればいいが」
『む!? まさか、娘よ! ドラゴンに挑むつもりか!?』
「ここの立地はとても気に入っているんだよ。その為に倒すことも考えないと駄目だろ」
「え、ええっ! ドラゴンと戦うのですか!?」
「面白ぇ! 倒して、ドラゴンステーキにしてやる!!」
イーナなドラゴンと戦いたくないようだ。だが、ウルガは反対にやる気満々で勝った後のことを考えていた。
まだドラゴンステーキのことを諦めていなかったのかよ……。まぁ、私も食べてみたいけど。
『なんか、背筋が寒くなったが?』
「いや、何でもない。あ、自己紹介がまだじゃん! 私はリリアーナだけど、リリィでいいよ。メイドはイーナ、執事はウルガな」
『そうだったな。ワシはディガムと言う。あのドラゴンと戦うなら、ワシも手伝わせてくれ』
「いいのか?」
『あぁ、負けっぱなしのも嫌だからな。ドラゴンの実力を知らないんだったな。ワシのステータスを参考にするがいい』
ディガムがそう言うと、頭の中にディガムのステータスが流れ込んだ。後から聞いたが、これは念話の応用だと言う。
ステータス
名称:ディガム(闇竜)
年齢:168歳
HP:86/952
MP:364/1475
スキル
伝説級:竜魔法 レベル5(咆哮、息吹、竜砲、斬空、竜属纏)、闇魔法 レベル5(魔重爆、黒炎、槍蜥影、重拳、闇蝶)、魔竜鱗 レベル8
達人級:風魔法 レベル7(風弾、風壁、風剣、大風弾、嵐鳥、乱鎌鼬、豪風乱気)、強化魔法 レベル8(身体強化Ⅰ、武器強化Ⅰ、身体強化Ⅱ、武器強化Ⅱ、身体強化Ⅲ、武器強化Ⅲ、身体強化Ⅳ、武器強化Ⅳ)、竜毒尾 レベル10、念話 レベル8、再生 レベル2
凡庸級:鑑定、飛翔 レベル10、回避 レベル7、魔力感知 レベル8、気配感知 レベル6、危険察知 レベル7、高速思考 レベル4、見切り レベル4
強い!! これがドラゴンのステータスか……。
口でイーナとウルガにもディガムのステータスを教えたら、眼を見開いたり、顔を更に青ざめていたり…………
「お嬢様! 挑むの止めて、引越しをしましょうよ!?」
「あー、俺もこんなのと戦える自身がねぇ……」
『すまないが、全員のステータスを教えてくれるか? リリィ、ワシにステータスを思い浮かべながら送ってみよ。全員分のをな』
「わかった。2人とも、今のステータスを教えて」
2人のステータスを紙に書いてもらい、リリィはそれを読んで頭の中に浮かべた全部のステータスを送るイメージをした。
ステータス
名称:リリアーナ・オリエント
年齢:10歳
HP:71/71→96/96
MP:682/682→854/854
スキル
伝説級:反逆魔法 レベル3(反魔支配、人心反転、人心憤怒)、魔召魔法 レベル3(小悪魔召喚、氷獄魔召喚、魔鬼召喚)、闇魔法 レベル5(魔重爆、黒炎、槍蜥影、重拳 、闇蝶)
達人級:雷魔法 レベル7(雷弾、雷盾、雷剣、大雷弾、雷猫、天雷、雷網糸)、強化魔法 レベル5(身体強化Ⅰ、武器強化Ⅰ、身体強化Ⅱ、武器強化Ⅱ、身体強化Ⅲ)
凡庸級:鑑定、生活魔法 レベル6(浄化、小火、小水、小風、小土、小治)、魔力感知 レベル2、気配感知 レベル7、危険察知 レベル6、回避 レベル5、高速思考 レベル7、見切り レベル1
ステータス
名称:イーナ・デーデリア
年齢:28歳
HP:148/148→204/204
MP:462/462→691/691
スキル
達人級:火魔法 レベル5(火弾、火壁、火剣、大火弾、炎虎)、水魔法 レベル7(水弾、水壁、水剣、大水弾、水蛇、大洪水、魔霧)
凡庸級:鑑定、槍術 レベル6、生活魔法 レベル6(浄化、小火、小水、小風、小土、小治)、見切り レベル8、気配感知 レベル4、危険察知 レベル3、回避 レベル2
ステータス
名称:ウルガ・オリエント
年齢:12歳
HP:441/441
MP:104/104
スキル
達人級:暗殺術 レベル5、瞬歩 レベル7、魔力武装 レベル4、毒耐性 レベル5、麻痺耐性 レベル5
凡庸級:鑑定、生活魔法 レベル3(浄化、小火、小水)、剣術 レベル7、槍術 レベル3、棒術 レベル3、投術 レベル5、盾術 レベル5、回避 レベル8、見切り レベル9、気配感知 レベル8、危険察知 レベル9
『……思ったより実力は高いみたいだな。特に、リリィ。伝説級を3つも持っているとはな』
「ん、ディガムも同じだろ?」
『ワシのは生まれた時から持っていたが、リリィは違うだろう?』
「生まれた時からあったのかよ……。もしかして、魔法も?」
『あぁ。人間は本を読んで使えるようになるんだったな? 伝説級のも本からか?』
「禁書という奴から使えるようになったのよ」
『なんと!?』
ディガムは少しは人間の情報を持っているようだ。じゃなかったら、驚かないだろう。
『ふむ、成る程な。もしかして、禁書を探しているか?』
「あぁ、戦える術が増えるなら読みたいね」
『ワシも禁書っぽいの持っているが、いるか?』
「持っているのか!? 読みたい!!」
『おぉぅ、身体が治ったらワシの拠点から持ってきてやる。それと、リリィ達のステータスを見せて貰ったが、あのドラゴンと戦えるのはリリィだけだな』
2人にもディガムが言っていることを通訳したら、イーナは安堵したが、何処か悔しそうだった。ウルガはやはりリリィだけを行かせるのは反対のようだ。
「お嬢ちゃんが行くなら、俺も行く!!」
「でも、ディガムが足手纏いと判断したのよ。それに、ドラゴンは空を飛んでいるのに、ウルガはどうやって攻撃するの?」
「ぐっ、だ、だったらお嬢ちゃんの盾ぐらいには……」
ウルガはまだ遠距離攻撃が出来る方法はない。体力が多くても、ドラゴンの強さでは一撃は耐えれても、二撃目で死ぬと判断されたのだ。
『ウルガやらの言葉はわからないが、一緒に戦うと渋っているのだろう? あのドラゴンはワシより強いのは理解しているな。人間の身では無駄死にするだけだと伝えておけ』
「ーーーーだって」
「くっ、だったら俺は何の為に……」
「今は死なないこと。貴方にはやるべきのことを与えていたわよね?」
「あっ……」
リリィがウルガに頼んだことは、ルードを超えるように強くなること。だったら、ドラゴン相手に無駄死にしている場合ではない。
「私のことを心配しているのはわかるけど、大丈夫だから。目的を達せずにあっさりと死ぬつもりは無いから」
「……わかったよ」
ようやくウルガに納得してもらえた。しかし、すぐ戦いに行くわけじゃないので、今はディガムが回復するまでログハウスの中で隠れている。ログハウスは降りない限り、上空からは見えないようになっている。
『ワシの怪我は全快するには3日は掛かる。回復したら、禁書を持って来てやる』
「わかった。私達はあのドラゴンに見つからないように目立つようなことはしないわ」
しばらくは魔物狩りをしないで、ログハウスにてのんびりとするのだった。
まだ続きます。




