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「相田以外は、筋トレに入れ!」
「「はーい」」
「相田は、後10周な!」
「はーい…」
多音は、今日の朝練に来なかったので罰としていつもなら外周20周のところ30周に増やされていた。多音以外の部員は筋トレ、柔軟、技の練習に入っていた。
そして、多音も走り終わった。
「終わったー!」
「相田終わったか。相田っ!秋林に飲み物貰って飲んだらすぐに筋トレ、柔軟に入れ!」
「はーい。」
多音は、凛にスポーツドリンクを貰い少し飲みすぐに筋トレに入った。
「多音頑張るねぇ…。」
凛がぼやいた。ちなみに凛は空手部のマネージャーである。凛も中学までは、空手をやっていたが中学最後の大会の決勝で多音に敗れてからすっかり空手から離れてしまったが、多音が土下座までしてどんな形でもいいから空手を続けて欲しいと頼み込まれ渋々多音の頼みを受け入れた。
「終わったー!凛一緒に帰ろう!」
「うん。」
「相田明日の朝練は絶対に遅刻すんじゃないぞ!」
「分かっています!」
そう、部長に告げて凛と帰って行った。
「多音今日、朝練サボったの寝坊したからじゃないでしょ?」
凛には、多音が嘘をついている事が分かっていた。
「多分、大橋部長も分かってたと思う。」
「やっぱり、凛と春馬部長には分かってたかぁー。」
「どうして本当の事言わなかったの?」
「だって、本当の事言ったってサボった事に変わりはないでしょ?」
「そうだけど…。でも…」
「いいの別に。」
多音は、にっこり笑って凛の問いかけに被せるように言葉を発した。
久しぶりの投稿です!
読んで頂けたら幸いです。