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〜プロローグ〜
「蒼くん、歌子ちゃんと悟くんは本当に勉強も出来て、剣術も出来てすごいわねぇ」「本当にあの子とは、大違いね。どうしてこの三人の末っ子なのにあんな子に育ってしまったのでしょうか…」
あんな子とは、この物語の主人公 相田多音。多音は、勉強はそこそこで剣術や銃などの名門に生まれていながら全くもって下手なのである。けれどその多音にも一つだけみんなに自慢出来るものがある。それは、運動神経が抜群に良いというところだ。しかし回りからは褒められても、家族や親戚の人達には、認められていない。その理由は運動神経が家族の中で一番良くても剣術や銃が使えなければ相田家にいる意味がないからである。
多音は、認められなくてもいいと思っている。それは、家族と親戚の中で唯一多音のことを家族の一員だと思ってくれている人がいるのだから。
2度目の作品です。
前回は、途中で諦めてしまったので今回は、頑張ろうと思います。