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異世界で最強底辺な俺の気ままな武器貯蔵  作者: 津名 真代
第二章 ウェルフィナ国
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46.作戦会議

昨日の味方は・・・

【守護精霊】

それは精霊の中でも上位の存在に当たる。彼らの存在理由はたったひとつ、名に記された通りの守護である。ただし護るものは、神の休息の場【聖域】。神が現世に降りる場所であり神にとっては自身の領土とも言える場所。それ場所をあらゆる要因、外敵から命を懸けても守護するため、守護精霊の力は神に至らずとも近しい実力を持つ。


「つまり、その守護精霊を倒せばいいんだろ?」

「いえ、それはあくまで最終手段になります。確証はありませんがスア様はルルファ議長に何らかの形で従わされているだけなのだと思います」

「何故そう思うんですか?」

「今でもこの国の結界が維持されているからです。我が国にいる守護精霊の4人、そのいずれか一人でも抜ければ結界の維持は出来なくなるのです。これは守護精霊たち自身にお聞きしましたので間違いありません」

「でも普通に考えたら自分の国が危なくなるようなことはさせないだろ?」

「そうですね・・・。ですがルルファ議長が流れの冒険者から強力なアイテムを買い占めているという話は昔からあったのです」

「それで操られているってことか?」

「それを確認することも含めてルルファを捕らえることが我らの依頼だ」

「ふむ・・・」


レオは腕を組んで納得がいないのか少しばかり唸っていたが「今は考えるだけ無駄か」と最後には納得する。


「まぁもう受けた依頼だしな。

で、その議長を捕まえる算段はちゃんとあるのか?」

「あぁ、ある。マリフェリタ姫がここにいるからな」

「・・・なるほど」

「どういうことでしょうか、我が主?」


理解が追い付いていないクレイは不甲斐なさを含みながら恥を承知でレオに問う。それを見てマリがすすんで答える。


「立憲君主制ではありますが私は姫、王族ですから護衛もつけずにそう易々と外には出れません」

「だが今はここに・・・」

「はい、ですからここには皆には内緒で【皆様と同じやり方】でここに来たんですよ?」

「同じ? ダークエルフと一緒に・・・いや・・・」

「【隠れ道】を通って来たんですね!」


理解しました!と元気に割り込んできたのはエリカだった。


「その通りです。王族だけに教えられた【隠れ道】があります。

普段なら緊急避難用なのですが今回は逆にこれを使い城まで侵入する予定です」

「幸いにも城と議院館はさほど離れてはいない。

だが新たな【道】を作るのは簡単ではないようで下準備に時間がかかったのだ」


例え妖精や精霊であれ【道】を作るには一から空間を作り、組み上げ行かなくてはならないため容易な事ではない。さらにそれを一般人はともかく、妖精つきや精霊つきである議員たちに見つかれば【道】作りがバレてしまう。

そのため彼らはわざとルフィンで警備隊に見つかり、そちらを囮に地道に作業を続けていたようだ。


「ならそこから行くとして・・・」

「人数は・・・」

「いえ、少数では・・・」


レオとマリ、ティアナが今後の作戦を実行するために話を詰め出し始める。そんな会話を聞きながら、ふと、レイはマリの後ろにうっすらと見える妖精が目に入る。マリを初めて見た時から気づいていた妖精だ。

あちらもレイの視線に気づいたのか、ビクッと一跳ねすると周りをキョロキョロ見渡す。何もないことを知り、確実に自分を見ていることを理解するとサッとマリの後ろに隠れる。

そんな光景にレイは穏やかな笑顔を向けて敵意がないことを示すとその妖精は再び恐る恐る出てくると、レイを見ながら何やらマリに耳打ちする。


「えぇ!?」


いきなりのマリの驚きの声に皆の視線がマリに移ると慌ててマリは口に手を当てる。先ほどまで作戦内容を煮詰めていただけでそこまで驚くことなど何も起きていないのに、と皆が不思議そうに見つめている。


「も、申し訳ありません。な、なんでもないです」


苦し紛れに笑顔までつけて、なんとか平静を装うが未だに小さな声で「いえ、ですが・・・」と口に出ている。

作戦もあらかた煮詰め終わっていたため、マリの挙動不審があったが一旦お開きの流れになりかけたときエリカから質問が飛ぶ。


「あ、今回の作戦なんですがもし精霊と戦うことになった場合、周りの被害はどうするんですか?

さすがに周りを無視して暴れることは出来ませんよ?」

「あぁそれに関しては・・・」

「それに関しては問題ありません」


やっと復帰したマリが話に混ざる。


「我が国には守護精霊が4人いますから」

「でも結界の維持で精一杯なんじゃ?」

「いえ、常に結界を維持するには4人必要ですが、一時であれば2人でも大丈夫なようです。ですから万が一の場合は3人のうち一人が周りの被害を押さえる結界を作っていただけるはずです」

「へぇ~、凄いですね」

「他の場所では守護精霊は多くても2人しかいないらしいので我が国だけですね。今となってさらに有り難さを噛み締めています」


そんな会話を聞きながらふとレオが爆弾を投下する。


「他の場所より倍以上の守護精霊がいるのか。そりゃぁよっぽど重要な場所があるんだろうな~

【聖域】じゃなくて【守護領地】とかな?」


その一言で空気が変わる。今までとは違う明らかな敵意を感じるほどに・・・


「あれ? なんで?」

「レオ様、言わなくても良かったのに・・・」


殺意が充満し出す中であれ、レオとレイだけはいつも通りの雰囲気である。ティアナとマユナはレイとの一戦の時よりも鋭い殺意を放つ。


「そこまでです」


止めたのはマリフェリタ姫だ。


「レオさんとレイさん・・・ 私に着いてきて貰えますか?」

「マリフェリタ姫!?」

「ティアナ、大丈夫です。

他のお二方はここでお待ち下さい」

「今の状態でそれを信じろと?」

「ちょっと行ってくるだけだから心配すんな」

「クレちゃんはお留守番ですから、大人しくしててくださいね?」

「・・・御意」

「気を付けて、くださいね」


二人の心配と共にレオとレイはマリと共にこの場を後にした。


今日の敵♪(あれ、違う?

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