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― 序 ―

――虚構と虚構の狭間は、真実を隠すのに絶好の場所である。

 東京、鴬谷。


 都会にしては高層マンションの少ないこの街は、駅を挟んで二つの顔を持つ。


 一つは、古くより多くの者に親しまれて来た下町としての顔。駅より西へ少し歩けば、上野公園の緑が広がっている。最近は南口を中心に人が増え、墓参りの老人からデートを楽しむ学生カップル、果てはアイドルの公演を目的に集まったファン等、実に多種多様な人間で溢れ返っている。


 だが、これが駅から東へ行くと、途端に街は様相を変える。かつては多くの文人が住んだことで知られる根岸の里と、それと対照的に聳え立つラブホテルの数々。線路に沿って並ぶ、ピンク色のネオンを携えたコンクリートの巨塔が嫌でも目を引くからだ。


 もっとも、そんな場所でありながら、鶯谷そのものは決して治安が悪いわけではなかった。池袋や新宿、渋谷などと違い、風俗店舗はまず見掛けない。近年では警察のパトロールも強化されており、悪質な勧誘やキャッチセールスの類も、まず見られない。


 そんな下町風情溢れる場所だからこそ、一度警察が動き出せば人々の目に付くのは当然だった。


 その日、鶯谷の駅前には、早朝から多数の警察官の姿が見られた。テレビドラマでお馴染みの黄色いテープ、『KEEP OUT』の文字が刻まれたものが、ラブホテルの入り口を塞いでいる。


 辺りには数台のパトカーが泊まっており、行き交う人々は口々に好き勝手な噂話を囁き合っていた。中には、これは近所の大学に通う学生だろうか。通学そっちのけで携帯電話を使って写真を撮り、それをメールで友人に送ったり、早くもインターネット上で公開しようとしたりしている者もいる。


「……ったく、とんだ野次馬どもだな」


「ええ、そうっすね。ああやって、後先考えずに何でもネットに晒そうとするから、ツイッターが馬鹿発見器なんて言われるんっすよね」


 人込みを縫うようにして現れたパトカーが止まり、中から二人の刑事が愚痴を零しながら顔を出した。年配と若手の組み合わせ。二人は野次馬達を一瞥してテープをくぐると、ホテルの入り口に立っていた制服警官に声を掛けた。


「おい、現場の状態はどうなっている?」


「はっ! とりあえず、今はまだ発見された当時のまま保存してあります」


「そうか……。それじゃ、ちょいと俺達も現場を拝見させてもらうぜ」


 それだけ言って、年配の刑事はズカズカとホテルの中に足を踏み入れて行った。若手の刑事も、それに続く。警察が来て、退去を命じられたからだろうか。チェックアウトには少しだけ時間が早かったが、ホテルの中には捜査員以外の姿は見られなかった。


 狭い階段を上がり、蛍光灯の薄明かりに照らされた廊下をしばし歩く。目的の部屋まで辿り着くと、重たそうな扉の前に、やはり別の捜査員が立っていた。


「しっかし……野郎二人でラブホに入るなんて、なんか変な感じっすね。これが事件じゃなかったら、ホモと間違われちまうっすね、きっと」


「馬鹿言え。下らんお喋りをしていないで、お前はお前で現場に妙なことがないか、いつでも調べられるよう準備しておけ」


 軽口を叩く若手を諌めるように、年配の刑事は冗談をバッサリと切り捨てた。仕事の鬼というやつなのだろう。昔から現場一筋でやってきたノンキャリアのベテランは、今の若い世代の人間とは感覚が違うのだ。


 白手袋を嵌めた手で、ドアノブを回して扉を引く。金属の軋む音が、やけに耳に響く気がした。それはまるで、この先の部屋が地獄に繋がっており、そこに住まう亡者達が泣き叫ぶかのようにして。


「うっ……。この臭いは……」


 途端に溢れ出した臭気に、若手の刑事は思わずポケットからハンカチを取り出して鼻先を覆っていた。年配の刑事は、こちらは慣れたものなのだろうか。だが、それでも遺伝子レベルで刻まれた嫌悪の感情を隠すことはできず、露骨に顔を顰めていたが。


 部屋の中に充満する臭気。なんとも言えぬ生臭さに耐えながら歩を進めると、果たしてそこに転がっていたのは、赤い血溜りの中に沈んでいた裸の女だった。


「こいつは酷ぇな。痴話喧嘩の縺れにしたって、こんな殺し方はしねぇぞ」


「恋人が変態野郎だった……ってことっすかね? でも……」


 血の臭いに辟易しながらも、若手の刑事は口元をハンカチで覆ったまま女の遺体を覗き込んだ。


 出血は、主に腹から。一瞬、刃物で刺されたのかとも思ったが、どうやらそれは違っていたようだ。遺体の腹部には切り傷とは異なる激しい損傷があり、血飛沫と肉片が、まるで水風船を割ったように飛散している。


 だが、それにも増して妙なのは、女の遺体の側に転がっているものに他ならなかった。


 褐色に染まった骨と皮だけの身体。眼球があった場所には巨大な空洞があるだけで、髪の毛もあちこち抜け落ちている。着衣はなく、女と同じく全裸ではあったが、性別を判断するのが困難なほどに変わり果てている。


「ミイラだな……間違いない」


 年配の刑事の、押し殺すような言葉が部屋に響いた。同時に若手の刑事の目が大きく開き、考えるよりも先に叫んでいた。


「ミイラって……いったい、なんでそんなもんが!?」


「そんなこと、俺に聞かれても判るはずねぇだろうが。とりあえず、今は現場の状況を少しでも……」


 そこまで言って、年配の刑事の視線が部屋の隅にある窓に向けられた。


「どうしたんっすか、先輩?」


「いや、お前、気づかなかったか? あそこの窓、割れているだろう?」


「ああ、そういや、そうっすね。だとしたら……もしかして、誰かが部屋に侵入して、この女を殺したってことっすかね?」


「そんな簡単な話なら苦労はしねぇさ。だいたい、こいつは外から割られたものじゃない」


 窓辺に歩み寄り、年配の刑事が床を指差した。外から割られたはずならば、窓ガラスの欠片が部屋の中に飛散しているはず。だが、そのような痕跡は微塵もなく、代わりに赤い一筋の線が、女の遺体から窓に向かって一直線に伸びている。


 状況からして物盗りではない。しかし、単なる痴話喧嘩の果ての殺人としては、あまりに現場の様相が常軌を逸していると言わざるを得ない。


「こんな酷い殺し方して、おまけにミイラなんか現場に残して……。犯人は、きっと物凄い変態野郎に違いないっすよ」


「変態、か……。確かに、最近はそういった類の事件も増えてはいるみてぇだが……」


 それにしても、今回の事件は色々と妙だ。なにやら、嫌な予感がする。確証はないが、長年の刑事としての勘が、そう告げていた。


 血溜りに沈んだ女とミイラ。そして、割られた窓ガラスと、そこに向かって伸びる血で描かれた線。


 都会の真ん中で起きた奇怪なミステリー。それが全ての始まりだった。



※ ※ ※ ※ ※ ※ ※



 無機的な金属質の光景が長々と続く。蛍光灯の淡い光に照らされた階段を、香取雄作かとりゆうさくは無言のまま静かに下って行った。


 靴底が床を叩く甲高い音だけが響く。辺りに人の気配はない。


 深く、深く、どこまでも続く螺旋階段。回り回って、自分がどこを歩いているのかさえ解らなくなる。知らない者からすれば、この階段は地獄まで続いているのではないかと。そう言われても、何ら疑問を感じない。


 地獄。確かにそうかもしれないと、香取は独り納得したように苦笑した。


 日本の警察の頂点である警視庁。その地下深く、まるで外界との接触を拒むように作られた場所が、自分の所属する部署に割り当てられた部屋なのだから。


 警視庁公安部第四課。公には、その仕事は資料管理や地域警察との連携業務だとされている。が、それらの仕事を担当する第一係、第二係とは異なり、香取の所属する部署は一般には存在さえ知られていなかった。


 公安部第四課零係、通称『死霊管理室』。表の世界とは決して関わることを許されず、常識の外側に存在する者達の引き起こした事件を、ひたすら隠蔽する仕事。より簡単に言ってしまえば、幽霊やら妖怪といった類の存在が引き起こした事件を、一般の目に触れることのないよう処理すること。それが自分達、第零係に所属する者達に与えられた使命である。


(この階段の行き着く先が地獄なら、さしずめ俺は、地獄の鬼ってことになるのか?)


 我ながらお似合いであると、香取は再び自嘲を込めた苦笑を浮かべた。閻魔という言葉は、敢えて用いることはしなかった。自分達には、何かを裁く権限はない。ただ、情報を拾い集め、管理し、外の世界に触れないように封印する。国家の手足でしかない自分達を地獄の大王の名に喩えるのは、いささか傲慢な気がしてならなかったから。


 螺旋階段を抜け、細長い廊下をしばし歩く。目の前に現れた金属製の重たい扉を開くと、埃っぽい空気が微かに鼻先を掠めた。


「ああ、香取さん。今日は遅かったですね」


 こちらが声を掛けるよりも先に、デスクのパソコンに向かってキーを叩いていた青年が顔を上げて言った。


「少し、厄介な事件が発生してな。場合によっては、『検挙』することになるかもしれん」


 警察に身を置く者としては、一見して普通の会話。だが、それでも青年は眼鏡の奥で眉を曇らせると、キーを叩く手を休めて立ち上がった。


「それは穏やかじゃありませんね。『検挙』ってことは……最悪、印藤いんどうさん辺りに連絡を取る必要も?」


「断定はできない。だが、その場合も考慮して動いた方が良さそうだ」


 珍しく深い溜息を吐きながら、香取はソフト帽を外してデスクの上に置いた。


 ここ最近、あまり良く眠れている気がしない。睡眠時間を削って追い続けている事件があるのもそうだが、理由はそれだけではない。


 圧倒的な人材不足。今の香取を悩ませているのは、他でもない零係の在り方そのものだった。


 現状、零係でまともに動けるのは、自分と目の前の青年のみ。その彼、氷川英治ひかわえいじでさえ、実際に現場に赴いて何かをすることは少ない。


 氷川の得意としているのは、主に情報戦の類である。怪奇事件の情報を隠蔽することが目的の零係にとっては、ありがたい人間であることは間違いない。また、情報収集能力にも長け、おまけに気配を消して相手の死角に回ることも得意とする。正にスパイ顔負けの技能を持った男なのだが、それ故に普段はパソコンの前から離れることが許されない。


 結局、最後の最後は自分で動かねばならないというのが、香取のもっぱらの悩みではあった。氷川の他にも部下はいるが、地方で事件の収拾に奔走している者か、後は所轄の警察署に潜り込んだ連絡要員のような人間ばかりなのが現状だ。


(せめて、もう一人くらい動けるやつがいれば、少しは仕事も楽になるんだがな……)


 口に出しても意味がないことを知っているのか、香取は喉まで出掛った言葉を心の中で呟くに留めた。初めの内は上に何度も掛け合ったが、零係に見合う力を持った人間がいないの一点張りで、まともに話も聞いてもらえなかったからだ。


「ところで香取さん」


 難しそうな顔をしたまま固まっている香取に、氷川が横から声を掛けた。遠慮のようなものはなく、どこか淡々とした口調だった。


「例の件について、一通りの調査をしておきました。関連事項については、こっちの資料に目を通しておいてください」


 そう言って、印刷されたばかりの紙の束を香取に手渡す。帰って来て早々に申し訳ない気持ちもあるが、これもまた仕事なのだから仕方がない。


「これは……。随分とまた、節操もなく情報を集めたものだな」


 香取の眉間に再び皺が寄った。先程、帽子を脱いだときに見せたものと同じ顔だった。


 ここ最近になって、都内某所にある私立高校の生徒が相次いで行方不明になっていた。もっとも、単に行方不明なだけであれば、わざわざ零係が動くこともない。


「消えたのは、全部同じ高校の生徒……。しかも、お嬢様学校として名高い、私立の名門校か……」


「ええ、そうです。まあ、進学校としては、決して入学時に必要な学力は高くないんですが……その分、おっとりとマイペースに学校生活を楽しんでいる子が多いみたいですね。それに、締めるところは締めているみたいですから、荒れているって話も聞きませんし」


「だが、そんな学校で、既に生徒が4人も消えている。確かに、これは妙な話だな……」


 厳格な私立の女子高で、生徒が立て続けに行方をくらます。誘拐の線も考えられたが、それは違うと香取の直感が告げていた。


 今時、金持ち相手に身代金目的の誘拐など流行らない。では、彼女達は、夜遊びの果てに事件に巻き込まれたのだろうか。


 いや、それも恐らくは違う。報告書によれば、消えた少女達は普段の素行に問題もなく、学業でも優秀な成績を収めていた者ばかりだ。思春期特有の気の迷いから家出をするとは、どうにも考え難い。

 

 この事件には裏がある。確証はなかったが、香取は何かきな臭い物を感じていた。そして、氷川に調査を命じた結果、集められたのは『人が消える』という噂の都市伝説。


「とりあえず、ここにある件を片っ端から調査するしかなさそうだな。最初は……この、『人の消える試着室』辺りからか?」


 自分でも馬鹿馬鹿しいと思いつつ、香取は気を取り直して氷川に尋ねた。ここにある情報の、99.9%はガセだろう。だが、その中にある、残りの0.1%にかけて調査を行うのが、自分達零係の仕事なのだ。


「噂によれば、怪しいのは原宿近辺にある洋品店ですね。ただ、似たような店があちこちにあって、噂の店と同じ条件を満たすものだけでも十数件。さすがに、竹下通りのど真ん中にある店は除外しても構わないと思いますけど……」


「ふん、どうだかな。木を隠すなら森の中、と言うだろう? それに、火のないところに煙は立たんともな。ガセならガセで、白黒はっきりさせた方が、後の捜査の邪魔にもならん」


「神隠しの試着室ってところですね。元ネタは、フランスのオルレアンにあった洋品店の噂ですか? 正直、今回ばっかりは、俺もガセだと踏んでますよ。いや、むしろ、そっちの方がいいと思いたいって言った方が正しいのかもしれませんけど」


 眼鏡の位置を直し、氷川が自嘲するように言った。香取はそれには答えずに、無言のまま紙の束をデスクの上に置いて席を立つ。


「とりあえず、お前が挙げてくれた店は、俺の方で一件残らず当たってみよう。無論、杞憂で済むに越したことはないが」


「了解しました。それじゃ、俺の方では引き続き噂の調査をしておきましょうか? 後は、行方不明者の家族関係や友人関係について、より詳しい調査でも……」


「いや、それはもういい。そちらよりも、今は別件で少し頼みたいことがある」


 片手でデスクの上のソフト帽を掴み、香取は氷川を制するようにして告げた。先程、この部屋に戻ってきたばかりのときに、言いそびれてしまったことだった。


「今朝、鶯谷のラブホテルで変死体が発見された。死んだのはホテル客の男女だったらしいが……男の方は完全にミイラ化、女の方は腹を滅茶苦茶に引き裂かれて死んでいたらしい」


「ミイラ化って……それ、かなり拙いんじゃないですか? 心霊現象が絡んでるかどうか解らない行方不明事件なんかよりも、そっちの方の火消しを急いだ方が……」


 一瞬、氷川の顔に焦りが走る。彼とて零係の一員。日頃から超常的な存在の引き起こす事件に触れているからこそ、香取が何を言わんとしているか、薄々感じ取っていた。


「いや、今はまだ、そこまで心配する必要はない。現場には、窓ガラスを割って何者かが外に出た痕跡が残されていたようだからな。現状では、変質者による犯行として発表されている」


 実際、かなり無理のある話だとは、当の香取本人も自覚していた。


 だが、これでいいのだ。自分達の仕事は公にしてはならない真実を探し、そして二度と再び表の世界に現れぬよう、深く、深く封印すること。そうして築き上げてきた物の山が、この部屋に眠る数々の調査ファイルなのだから。


「窓ガラスを割って何が現場から外に出たのかは、俺もまだ見当が付けられていない。それこそ、印藤でも呼ぶか、こちらの知り合いの霊能者に相談した方が早いかもしれんが……」


 そこまで言って、香取はしばし言葉を切った。今回の相手は、果たして本当に霊的な存在なのか。変死体の様子からして異常な事態が発生しているのは明らかだが、今のところは何とも言いようがないのも事実である。


 心霊事件の隠蔽を生業とする以上、不必要に霊能者を名乗る者達と接触するのは避けたかった。もし、本当に彼らと接触する必要があるならば、それは事件が自分達の手では、既に収拾がつかない事態になってからのことだ。


「とりあえず、俺は行方不明事件に関する調査を進める。お前はお前で、変死体の身元や事件現場周辺の調査を続けてくれ。何か判ったことがあれば、いつでも連絡しろ」


「了解です、香取さん。それにしても……本当に、ここ最近は身体がいくつあっても足りませんよ。ドッペルゲンガーなんてやつを捕まえたら、身体が二つになって、少しは仕事も楽になりますかね?」


 両手を大袈裟に投げ出して、氷川が皮肉を込めた苦笑を浮かべた。だが、香取は「さあ、どうだかな」とだけ告げて、早々にソフト帽を被り部屋を後にした。


 再び目の前に現れる、無機質な廊下と螺旋階段。反響する自分の足音が幾重にも重なって、まるで何人もの人間があるいているような錯覚に陥らせる。


 ドッペルゲンガー等という話は、もしかすると、こういった人間の心理状態から誕生した話なのかもしれない。ふと、そんなことを考えながら、香取は地上へと足を急がせた。


 螺旋を回り、上がる度に、空気が少しずつ変わって行く。現実と非現実の境界線。零係の部屋へ続く階段は、その役割を果たしているのかもしれないと。


 階段を上り地上へ出ると、そこに広がるのは見慣れた警視庁の建物の中だった。日常の空気が一斉に押し寄せて、一瞬だけだが不思議な感覚に見舞われる。童話の中の少女が不思議な夢から覚めたように、あるいは同じく童話の中の少年が、異世界から旅を終えて帰還したように。


 こちらの日常は、香取からすれば虚構の世界。しかし、その虚構を守ることこそが、今の自分の仕事である。


 何の異変もなかったかの如く、世界は今日も平穏を装って進んで行く。だが、その裏では恐るべき悪夢が着実に足音を立てて、こちら側の世界を侵食せんと秒読みを開始していた。






挿絵(By みてみん)

 本作品は一部に暴力的な表現を含みますが、これは作中の暴力行為その他を推奨するものではありません。

 また、一部の人間が差別的な考え方に囚われて非道な行いを働いたり、それらの人間が法ではなく、個人の意思や超常的な存在によって裁かれる描写が存在します。

 これらの描写に対して政治的道徳観、及び宗教観から不快な思いをされる可能性がある方は、これより先の内容を読むことを控えるようお勧めいたします。

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