はじめて会う人は大切にしましょう
ブックマークしてくださった方々には、とても感謝しております!!
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やっと人間が出てきます。
やった、やったぞ!!ついに、ついに緑のあるところに来た!!よっしゃー!!
おれは、クレーターの外側に緑の植物を見つけて喜んだ。
なんせ今まで見てきたの岩だけだったからな。猛烈に地球が恋しくなってたところだ。
さっそくあたりを見学してみることにした。
ツィーーーッ
いやー楽ですねー移動。落下中に制御できるようになってよかった。ここであの動きしたら速攻で木にめり込みそうだ。
俺が落ちたところは林のようなところだった。
それにしても、やけに木がデカいな。そこら辺の木ですら直径が俺の20倍はあるぞ。
適当に歩いて(浮いて?)いると、道のようなところに出た。道といっても、地面をちょっと平らにした舗装されていない道だったが。
せっかくなので、道に沿って進んでみることにした。
3分ほどたった頃だろうか、前から足音が聞こえた。
興味があったので、近づいてみることにした。
足音の正体は、ぼろい服を着た子供だった。なにか呟きながら走っている。
「*****!*********...」
意味わかんねー!そこはふつう主人公補正だろ!!
だが、俺には無限の魔力がある!多少の不自由など魔法で無理やり解決してくれるわ!!
ぬおおおおお!!
【称号:言語の完全理解者 を獲得しました。】
..........できちゃったよ。やってみるもんだねえ。MP無限ってどんだけチートなんだよ。後でいろいろ試してみよう。
とりあえず、今はあの少年と会話してみよう。
俺は、草むらの中から少年の前の道にとび出した。
「やあ、こんに「くそっ、こんな時に魔物かよっ」.........。」
結果。少年にナイフ向けられました。
うん。俺、人じゃないことすっかり忘れてた。
あと今わかったんだが、俺、結構小さい。少年の手のひらくらいしかない。たぶん10㎝くらいだと思う。
巨大じゃなくてよかった。ラミ〇ルの二の舞になりかねん。
そんなことを考えていたら、少年がナイフをこっちに打ち付けてきた。
カンッ カンッ
当たってはいるんだが、まったく痛みが感じられない。
俺の防御力って高いんだろうか?ステータスのパラメータの部分見てなかったな。
(ステータス。)
――ステータス――
name:『』
種類 魔力塊
出現から200万年
HP - (【機能】・破壊不能 のため)
MP ∞
攻撃 5
耐久 - (【機能】・破壊不能 のため)
精神 - (【機能】・破壊不能 のため)
速さ 22500
【機能】
・破壊不能 ・解析
【スキル】
・魔力検知
【称号】
『魔素の管理者』
『言語の完全理解者』
うわーーっ。これはチートだわ。俺の存在が「物」でよかったー。
つまりこれって無敵ってことだよな。あ、でも中二病がよく使っている「魂を刈り取る」とかの効果は効きそうだ。
なんか心配だし、解析で調べてみよう。
(解析っと。)
『【機能】破壊不能・・・この機能がついている物体は破壊することができない。その物体が、知能ある物体の場合、その物体の精神、意識、記憶も破壊不能の対象になる。』
んー、ってことは俺は知能ある物体になるのか?なら俺無敵じゃね?
いやいや、よく考えろ、俺。どこか落とし穴があるかもしれない。ほら、「魂」という文字がないじゃないか。それに、閉じ込められたりしたらアウトじゃん。
危ない危ない、危険だらけじゃないか。少しでも俺TUEEEEだと思った俺がバカだった。
少し体が丈夫くらいで考えないとな。
カンッ カンッ ペキャッ
そうこうしているうちに、少年のナイフが折れてしまった。悪いことしたな。
「ゼェ、ハァ、」
少年は疲れ切っているようだ。今なら話せるだろうか。中二病的な魔法を使われるとまずいし、丁寧に行くとするか。
「もう落ち着きましたか?」
「っ!?しゃべっただと!」
いや、言うとは思ったけども、ここまでストレートだと、傷つく。
「はい。僕は話すことができます。悪い魔物ではありません。」
「本当なのか?」
「もちろん。現に、あなたに反撃していないではありませんか。」
「....信じていいんだな?」
「信じてください。」
俺がそういうと、少年はいきなり土下座をしてきた。
「は?あ、いやどうしたんですかいきなり」
「さっきはいきなり切りかかっちまって、本当に済まなかった!どうか許してくれないか?代償はいつか絶対払う!」
んー今回は許そうかな。はじめて会った人だし、俺に被害は全くないからな。
「許しますよ。あと、代償はいりません。」
「えっ、いいのか?」
「ええ、最初はちょっといらっと来ましたけど、幸いこちらにダメージはないですし。それより、さっきは急いでいましたけど、何かあったのですか?」
俺がそういうと、少年はハッとした顔でこちらを見た。
「そ、そうだった。あいつらに追われてるんだった!もう奴隷なんてこりごりだ!!」
「なんですって!」
魔力検知を強くしてみたら、もう追手は50mまで迫ってきていた。
「それを早く言ってください!ナイフのお返しです。ほら、僕を掴んでください!!」
「は?!」
「はやく!!」
「お、おう....」
「放さないでくださいよ!!それじゃ、いきます!!」
俺は、少年がしっかり握ったのを確認してから、少年にも浮遊魔法をかけて音速ぎりぎりを出して逃げた。
若干勘違い要素出てきてますね。主人公はそんなに軟じゃありません。
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読んでいただきありがとうございます!!
更新は完全に不定期です。更新速度はかたつむり以下と考えてもらってかまいません。