何事もやりすぎは禁物です。
見にくいかもしれないです。
はあ、もう驚きすぎて逆に冷静になったわ。
とりあえず、ここどこよ?いや、おそらく異世界ってのはわかるんだけど、どうも閉じ込められてるっぽいんだよなあ、岩の中に。
よくみると、この岩、なんかキラキラして透き通ってるな。「解析」ってこの岩にも使えるのかな?
(解析っ!)
『純魔石・・・高濃度の魔素を大量に取り込み、岩石が変化したもの。とてつもない耐久力を持つ。内蔵魔力量:200,000,000,000(飽和状態)』
わーお。なんかすごいことになってる。いち、じゅう、ひゃく...うわ、二千億もある。でも、なんでこんなものが?
あ、そういえば、さっき自分を解析した時になんか書いてあったな。なんだっけ?
(もっかい自分を解析っ!)
『魔力塊・・・濃厚な魔素を放出し続けている。意思を持っているため、装備は魔力塊の許可が必要。装備すると、【スキル】・解析 を使うことができるようになる。人間の魂と同化している。』
どうも俺のせいらしいな、これ。
まさか空気もこんなことにはなってないだろうな、
(解析っ!)
『魔素(強結合プラズマ状態)・・・強結合プラズマ状態になっている魔素。プラズマ密度が固体密度を大きく越えるため、動くことができない。』
そもそも空気じゃねえ。プラズマとかはよく分からんが、これのせいで動けなくなってることは何となく分かった。詰んだな。
ステータスになんか能力とか書いてあるかな?
(ステータス!)
――ステータス――
name:『 』
種類 魔力塊
出現から200万年
HP - (【機能】・破壊不能 のため)
MP ∞
攻撃 5
耐久 - (【機能】・破壊不能 のため)
精神 - (【機能】・破壊不能 のため)
速さ 22500
【機能】
・破壊不能 ・解析
【スキル】
・魔力検知
【称号】
『魔素の管理者』
さっきから思ってたんだけどさ、俺、「物」扱いされているような気がする。「種類」とか「機能」って言葉ふつう生き物に使わないよね?まあ確かに見た目は緑色のラ〇エルだけどさ。
あと、「出現から200万年」とはどういうことだろうか。人間だったころの記憶は残ってるぞ?くそう、教えてくれる者はいないのか。
ん?この『魔素の管理者』ってのはなんだろう。ってかステータスにも解析って使えるかな?
(『魔素の管理者』を解析だ!)
『【称号】『魔素の管理者』・・・魔力を司る存在。無限の魔力を持ち、魔素を自由に操作することができる。魔素を吸収することで、範囲内の魔力を消すことも可能。指定範囲に制限はない。』
これだ!!これを使えばここから出られる!!よし、そうと決まれば早速やろう!
(範囲指定:この岩の中、吸収魔力量:全部、操作開始!!)
ヒュンッという音とともに俺の体がこてんっと下に落ちた。よっしゃあ!!成功だ!!
あ、そういえば俺足ないじゃん。やべっ、また詰んだか?
いや、俺は『魔素の管理者』だぞ、魔法くらい創れるはずだ!!
(浮遊魔法!!)
ふわっという感じで、俺は浮かび上がった。おおお!浮いてるぞ!早速移動してみy「ドゴッ」
痛っ、くはなかったが、移動しようと思ってちょっと動いた瞬間前の壁にぶつかった。
早すぎんだろ、俺の体の三倍くらいの距離はあったぞ。体の大きさがわからんから正確な距離は分からんが、それにしても早すぎだろ。
てかあの速度でぶつかって無事な岩もすごい。色もきれいだし、何かに使えそうだな。
俺のせいっぽいし、穴掘るついでにもらってもいいかな。
早速魔法をつくろう。収納する魔法といえばこれだな。
(空間魔法!!)
ブオンっと黒い穴ができた。...........俺の一つの面に。
あ、そういう感じなのね。
(んじゃっ「純魔石」を収納!!)
その瞬間、俺は暗闇に放り出された。
そして、何かにものすごい力で引っ張られた。
(今度はなんだよ!勘弁してくれ。....あっ)
引っ張られながら、俺はある結論に達した。
俺、星一個収納しちゃったんじゃね!?
やっちまったあああああ!!
あああああああああぁぁぁぁ.....ん?
目の前には(目なんてないけど)青い星があった。
どうやらこの星の引力に引っ張られているらしい。
ボケーっとしていると星がどんどん近づいてきた。
...........きれいだ。
あまりの美しさに見惚れていると、まわりが赤くなってきた。
大気圏に突入したらしい。不思議と熱さは感じられなかった。
そして、、、
――――――――――ちゅどーーーん!!
やっと地球っぽいところに来ることができたようだ。
どうしてこうなった........orz
強結合プラズマの説明は一部ウィキペディアから引用させていただきました。