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黒鉄の城

黒ヒョウに奪われたはずの右目が見える、目を動かしてみても眼球があり、正常に機能しているのがわかる。

「セインお前の右目、色が銀色になってるぞ」

アクスがセインに教える。

セインは転生前も後も両目共に黒だった。

「カッコいいです〜」

ラルラがセインを見てデレる。


「我とて、外の世界が見たい。右目は我の分身、世界中を見せてみよ」

わかりにくい事を言う、右目がいつの間にか無くなった黒ヒョウ。

封印されると自我が無くなる為、セインの右目に魂を残したらしい…。

どういう事か?さっぱりわらかないのである‼︎

「我の前に魔力結晶を掲げるが良い‼︎」

黒ヒョウは、えらそうに言う。

セインはマギーニャが、飲み込み易いよう考慮した小さめの魔力結晶を、黒ヒョウに掲げる。

「少し小さすぎぬか?」

黒ヒョウが文句を言う。

「すみません、無理?ですよねぇ?」

セインは申し訳なさそうに問う。

「我に無理な事など無い、神獣の力を侮るな」

大丈夫らしい…。

「では、ゆくぞ‼︎」

黒ヒョウは光り輝く、そしてセインの持つ魔力結晶の中に吸収されていく。

暫くして黒ヒョウは、完全に魔力結晶に吸収されてしまった。

「これで、マギーニャさんに力が…」

セインは嬉しそうに魔力結晶を握りしめた。


セイン達は、ソルの村へ急ぐ。

弓神のダイアとの勝負は明日、マギーニャに早く魔力結晶を飲ませる必要があるのだ。




マギーニャはウォーウルフ討伐から帰った翌日から二日間、ずっと鍛錬していた。

自分がダイアとなど相手にならない事は、痛いほどよくわかっている。

しかし、セインと一緒にいたい気持ちが、無駄な努力と分かっていても、彼女を突き動かしていた。

しかし、二日間の鍛錬ではやはりどうにもならなかった…。

ファイアのスピードは上がったが、それ止まり、新しい魔法のイメージもあったが物には出来なかった。

諦めかけたその時である。

「マギーニャさん頑張ってるね」

大好きな人の声が聞こえる。

マギーニャは思わず涙ぐむ、会いたかったのだ。


ずっと一緒に居られると思ってた、正式にパーティーを組んだ時、これからどこに行くのも一緒だと喜んだ。


でも甘かった……


ダイアに私がセインを殺すと言われた、悔しかった……でも何も言い返せなかった…。

力が欲しい、セインと一緒に居られる力が‼︎

でも、無理だったのだ……。

「ごめん…私……無理みたい。セインが好き‼︎ でも、私にはそれしか無いから…弱いから……」

セインの顔を見ると、今まで我慢してた本音が口に出てしまった。

また、大好きな人の前で泣いてしまった…。



マギーニャは思い詰めていた。

セインもマギーニャが、自分の為に頑張っているのが、よくわかっていた。

だから、右目を差し出したのだ。

セインはマギーニャの手首を持ち、手のひらを上に向けると、そこに魔力結晶をそっと置く。

「私を信じて、この魔力結晶を飲み込んで欲しい」

セインも無茶を言ってるのは分かっていた、こんな物飲み込んだら、身体がどうなってしまうか見当もつかないのだ。

しかしマギーニャは、なんの戸惑いもなく飲み込んだ……。



突然、マギーニャの身体が宙に浮く、そして激しく身体中から黒いオーラが立ち昇る。

暫くその状態が続き、再び、ゆっくりと身体が地面に降りてくる。

黒いオーラが消え、普段のマギーニャに戻る。


「ありがとうセイン、私の為に……」


マギーニャには、神獣である黒ヒョウの知識と力が、一気に身体の中に入っていた。

そして、セインが自分の為にどんな犠牲を払ったかも知った。

セインに抱きつき、何度も何度も首筋にキスをする。

「セイン〜私のセイン〜」

壊れかけのマギーニャ。

「お風呂入って無いから汚いよ」

「セインだからいいの!」


いつまでも抱き合う二人であった。






「セイン、黒ヒョウの知識だと右目から光線撃てるそうよ」


「へっ?マジですか?」




目からビームって……。


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