表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
27/39

それぞれの実力

ウォーウルフ討伐依頼、ソルの町の外に設けられた畑を荒らす為、増えすぎたウォーウルフの数を間引いてくれと、農業ギルドより出され依頼だ。

討伐部位である牙は、様々な道具に加工され、商品価値としても高い。

ダイアは、自分が倒した5匹の牙を回収し

「1人5匹狩りましょ、バルの実力はわかってるけど、あなた達の実力を確認してあげるわ」

と腕を組み、高慢な態度で言う。

マギーニャとラルラは、苛立ちながらも了解した…。


先ずは、先輩という事もあり、バルが狩る。

バルは、草原を走り回るウォーウルフを、撃てないが何故か?セインの得意技であるライトニングを巧みに放ち追い詰める。

盾で押さえつけ、大きなメイスで叩き潰したりしながら、時間はかなりかかりつつ5匹のウォーウルフを狩ることに成功した。


次はラルラである。

両手持ちの大剣クレイモアを背中に背負ったまま、ウォーウルフの群れに突っ込んでいく。

そして背中のクレイモアを掴み、鞘から抜く動作すら利用して1匹目の首を斬り落とし、そのまま回転して2匹目の首を横薙ぎに斬り飛ばした。

それを見た3匹が、仲間の仇とばかりにラルラに襲いかかる。

ラルラは冷静に迎え撃つ、優雅な動きで踊るように3匹の首を斬った。

ラルラも、5匹のウォーウルフの牙を回収すると、照れたようにセインのもとに走って帰ってきた。

「流石だねラルラさんっ、また見惚れたよ」

セインが労う。

「見惚れただなんて〜」

ラルラは、少し赤くなった頬に両手を添えて、デレまくりにデレる。

ダイアは、軽蔑する様にラルラを見て

「まあまあね」

と言い。

「次は貴方よ、口だけじゃない事を祈ってるわ」

と今度はマギーニャに言った。


マギーニャは、爆炎の杖を両手で握り締めながら、ウォーウルフの群れに向かう。

ランクサードのマギーニャは、バルやラルラの様な実力が無い事を自覚している…。

マギーニャは得意のファイアをウォーウルフに撃つ、しかし、ウォーウルフはあっさり避けてマギーニャ目掛けて襲いかかる。

ファイアを何発も撃ち迎撃するが、すべて避けられる。

諦めて、うずくまってしまうマギーニャ。

セインは走り、マギーニャとウォーウルフの間に割って入る。

1匹のウォーウルフをサルの剣で斬り飛ばすと、残りのウォーウルフを睨みつける。

セインの気迫に圧倒され、離れていくウォーウルフ達。

「何やってるのよ、あなた口だけね」

近ずいて来て、ダイアが言う。

ウォーウルフに襲いかられた恐怖で、セインの腕にしがみつくしか出来ないマギーニャ…。

「あなた、護衛から外れなさい、足手まといはいらない」

冷酷に言うダイア。

「まあ、まあ、怪我はないか?マギーニャ」

バルが気を使う。

ラルラも何か言いたそうに、ダイアを睨む。

「実力が無い者がいると、他の者まで危険よ、冒険者ならそのくらい分かってるでしょ」

ダイアが苛立ったように言う。

「わたし…わたし…」

涙を流しながら、マギーニャは何か言いたいが何も言えない。

セインはギュッとマギーニャの肩を抱く

「ダイアさん、私が頑張るからマギーニャさんと一緒に行かせて下さい」

セインが言うと、堰を切ったようマギーニャが泣き出す。

「あなた甘すぎよ、いつかその女に殺されるわよ」

あきれたようにセイン言うダイア。

「頼むよダイアさん、私はマギーニャさんに援護してもらわないと駄目だし、嫌なんだ」

セインは懇願するようにダイアに言う。

「そこまで言うなら、貴方がウォーウルフ10匹狩って来なさい、それを見て決めるわ」

ダイアが言う。

「わかった…」

セインは了解する。

「ちょっと行って来るね」

マギーニャにそう言うと、ウォーウルフの群れに向かって走り出すセイン。



「延‼︎」

ウォーウルフの群れに突っ込むとすぐ、遅延魔法を発動する。

ひたすらウォーウルフの首を斬り飛ばす、延々と、遅延魔法が続く限り…。



魔力切れで遅延魔法が解除された時、セインの周りには、30匹以上のウォーウルフの死体が転がっていた……。





「何あいつ……、バケモノなの…」


それを見て、唖然とするダイアだったのである。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ