表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/39

人生の教訓と活力を得るために

俺は、もうすぐ39歳である。

幼い頃は多少、賢いとか、あらゆる事に器用だとか大人から言われてた。

小学校中学年代には普通、中、高校生時代は影の薄い存在に成り果てた…。

大学受験には失敗、就職にも4、5回失敗し、なんとか中小企業の配送部には就職出来た。

それからは真面目に働き役員も任されたが、大きな発注ミスをし、会社に多大なる損失を負わせ逃げるように退職、現在に至る。


「はぁあぁ…」溜息しか出ない。貯金も仕事も、何も無い…自殺する勇気すら無い。


冬の寒い朝、暖房を入れる金すら無いので、いつ洗ったかも忘れた布団を頭からかぶり、ひたすら現実逃避する。

「目を瞑って開けたら、何処か知らない世界にでも行けたらいいのに…」

あり得ない事を本気で考える、ふとその時、身体中に纏わりついていた布団の感触が無くなる。

「…??」

不思議な感覚、あんなに身も心も冷えきっていたのに…、布団無しでも寒くない。

寝っ転がったまま、ゆっくり目を開けてみる。

「⁉︎」

薄い青空色の空間に浮いてる、さっきまでは狭くコンビニの袋や空の缶コーヒーが散乱する部屋に布団を敷き、寒さに震えながら布団を被ってたはずだ。

何故か屋外に思える、何処までも空色しか無い空間に、いかなる負荷もかからない状態で、今や浮いてる感覚すら無く、唯、存在しているだけの自分。とてつもない不安だけが心を支配している、その時、大きな威厳のある声が聞こえた…?


「本当に何処か知らない土地に行ってしまいたいのか?」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ