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夢を見たその後で 1話 「日常」 その6

「.....................」


本当にこれで良かったのだろうか?

一瞬俺の頭の中をその思いが駆け巡った。


10年ぶりに偶然出会った昔の恋人。

このまま立ち去ってしまえば おそらくもう、2度と会う事はないだろう。


本当はもう一度会いたかったんじゃなかったのか?


「.............」


いや、これでいい...........。


そう自分に言い聞かせた。


過去に何があっても”過去の事は過去の事”

 

それよりも俺は今を大事にしたい。



.............家に帰ってきた。

あの後は仕事どころではなかった。

体調が悪いと言っていつもより早めに仕事を切り上げ今、何をするでもなく部屋にいる。




もう、10年にもなるのか......。

 



ある日、突然彼女が失踪してから。



いや、

厳密に言えば失踪というような大げさなものではないし、何かの事件に巻き込まれたというドラマのような事もない。

しかし、突然連絡が取れなくなったのも事実だ。

彼女の家にも何度か電話をしたが

「しばらくは会えない」

と彼女のお母さんにそう言われるだけで何があったのか当時の俺にはまるでわからなかった。


失踪してから何ヶ月かが過ぎて俺の前に姿を見せた彼女は、少し痩せたみたいで、長かった髪の毛もショートカットになっていた。

何かしらの決意を胸に秘めていたのだろう......。

まっすぐに俺のほうを見て

そして

別れを告げた



1通の手紙だけを残して.......。


                        

第2話に続く

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