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夢を見たその後で 5話 「伝えたいこと、ひとつ」 その2

誰もが後悔をしている事の1つや2つくらいはあると思う。

そして、その中には本当にどうしようもない事もあるかもしれない。


言ってしまった一言や、言えなかった一言を繰り返す.......

生きていればそんな事は何度もあるだろう。


そんな俺も今、取り返しのつかない後悔をしている。


「あの時なんで気が付かんかったんやろ........」


「あの時なんで言わへんかったんやろ.......」


美香の病室から帰ってからずっと

そんな後悔ばかりが俺の頭の中を駆け回る......。






その日の夜、不思議な夢を見た。

俺と美香と出会った日の夢.......。



一つ後輩だった彼女とは新入生の部活動紹介の時に知り合った。


新入生獲得のために各クラブの部長が部活動紹介の為に

体育館の壇上に上がって自分の部活の紹介をするのだが、

あの当時、美術部というどちらかと言えば

地味なクラブの部長をしていた俺は

別に新入部員なんて欲しかったわけでもなかったし、

正直な所、部活と言うよりはツレとの溜まり場(サボり場)に近かった

美術室と言う「聖域」を邪魔して欲しくなかったので

はっきり言ってサボろうと思っていた。




以前、俺がコンクールに出展して入賞した油絵を

顧問の先生に無理やり渡されて

体育館の前まで連れてこられたけど、

やはり気が乗らない。


「やっぱりサボるか.....」

そう思い、Uターンして部室に戻ろうとしていた時

1人の女の子に目がとまった。




「顔立ちの整ってかわいらしいけど.....

大人しそうな、少し儚げな女の子」




それが、その子「田村 美香」の第1印象。


なぜだろう?


はじめて会うのにどこか懐かしさすら感じる女の子。


その女の子が俺の目の前にやってきた。



「綺麗な油絵ですね」

その女の子は一言それだけ言うと俺の横を通り過ぎて行った。




俺は、その女の子から目が離せなかった。

俺はまるでひきこまれるようにして..........




俺は............



そのまま.......



Uターンして体育館に向かった.......。



まるで、彼女を追いかけるかのように...........。










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