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夢を見たその後で 2話 「手紙」 その4  

はるかの言う通り俺は10年前の事を、あの時の彼女のことを忘れられていない。

少なくとも忘れていたつもりだった。

10年ぶりに再会するまでは.......。


自分でもこのなんとも言えない感情をどうしていいかわからずに帰りの車はお互い黙り込んだまま家まで着いた。

「それじゃ、また」

はるかを家の前まで送り俺も家に帰った。




実家の自分の部屋に戻りベットの上で目が覚めた。

本来ならどこぞのホテルの一室のはるかの隣で目が覚めるはずだったのだが、はるかを家まで送った後とてもじゃないが転勤先の自分の部屋までは帰る気にはなれず実家に帰って、冷蔵庫からビールを取り出して.........

後のことはよく覚えていない......。

「頭痛い.....」

二日酔いなんて久しぶりだ。


 

  

「私の知らない誰かが祐希の心の中にいるから」

 

 

  

「誰にでも優しくて、その中で私の事を大事にしてくれる気がする」




心の中にいる人......。


 


もう10年前の出来事。

 

 

 

1通の手紙を残して俺の前から姿を消した女の子の事。

 


 

10年の時を経て偶然また会った。

 

  

 

完全に忘れていた.......つもりだった。

そういえば、あの手紙は今でもあるのだろうか?

写真もプレゼントにもらった物も全部捨ててしまったけど、あの手紙だけは捨てられずにいる。

「............」

「............」

「............」

「............」


「見つけた!」


あまりにも久々なので内容は詳しくは覚えていないけどその後の俺にとって大きな影響を与えた事は間違いない。

俺は10年ぶりに手紙を開けてみた。


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