自分を隠してまた繕っていく
何もない空間をただただ楽しむ
つまらない幻想を抱き
つまらない空間を作り出す
憧れたあの人に 近づくための嘘で固めた人生
一人が一番
一人が嬉しい
一人が楽
結局そこにたどり着く
手を伸ばしても届かない君に また恋をする
一瞬で目覚める記憶に また落ちる
伸ばした手をまた伸ばす力はもうなく
また恋の束縛に支配され 鎖で繋がれ身動きできない
惨めな自分をもう見たくもない
だからこそ未だにもてあましてるのかもしれない
一人が惨めでも
一人が辛くても
一人がいい
結局人の哀れみは消えない
一人の与えられた時間は何にも代えがたい貴重な時だから これでいい
これが一番 自分にあった選択なんだから
たとえ 惨めでも哀しくても泣いたとしても
誰かが手を差し伸べてくれるわけでもない
昔伸ばした手はそのまま流れ落ちる涙を止めるために
目をおおって何もない空間に造り変えた
それからは何もない空間とつまらない幻想が支配する
抜け出そうともしない
これが「現実」なんだと思うことで 現実帯びてきた
現実より非現実世界
現実より幻想の世界
目覚めることのない感覚がいつまでも続く
覚まそうと思えばいつでも覚めるこの世界をさ迷い
何を求めてるかもわからなくなる
ありきたりの毎日が特別に変わる
「あの人との出会いも時間も特別だったんだけどな」
なんて口が裂けても言えない幻想
いつも一番に浮かび
いつも一番カッコイイ
いつも一番会えない
いつも一番に離れてく
たまらなく愛しさが締め付ける
惨めでもともと 気持ち離れてかないのが不思議なくらい
「なぜ」という言葉に終わりはなく 答えは一つも与えられない
それがあたりまえで 現実はそんなものだから誰も期待なんかしちゃいない
気持ちばかりが先走ってて いつかの夢を
見つめ続けたあの人の右手に 手を重ねる日はいつかきてくれたら嬉しいな
END